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院長コラム

子どもの受け口を放置するとどうなる?リスクや治療法

こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。

受け口気味の子どもの歯

受け口の場合、下顎が前に出ていることで、見た目にコンプレックスを持つことがあります。また、口内環境や心身の成長にも悪影響を与えることがあるのです。そのため、放置せず、早期に治療を開始するのがよいでしょう。

今回は、子どもが受け口になる原因や放置するリスク、治療法などについて解説します。

受け口とは

受け口とはと考える男の子

受け口とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態のことです。正常な歯並びの場合、上の前歯が下の前歯にわずかに被さっています。

しかし、なんらかの原因で受け口になると、上下の噛み合わせが反対になるのです。下の歯が前に出ていることで、見た目にコンプレックスをもつお子さんも少なくありません。

また、正常な歯並びに比べると、発音障害や咀嚼障害、口内のトラブルを引き起こすリスクが高いといわれています。そのため、子どものうちに治療することが推奨されています。

大人になってからも治療は可能ですが、骨格が成長している分、子どもよりも治療の難易度が上がり、症例によっては外科手術が必要になることがあります。子どものうちであれば、顎の成長を利用しながら受け口を治療できるでしょう。

また、生活習慣などによって再発する可能性もあるため、下顎の成長が終わる思春期(15~18歳)頃まで経過を観察することも大切です。

子どもが受け口になる主な原因

口呼吸の子どもの口元

子どもが受け口になる原因は、以下のとおりです。

遺伝

骨格や歯の大きさは遺伝することがあります。そのため、親御さんが受け口である場合、子どもも受け口になる可能性が高いです。

骨格に問題がある場合、受け口の治療は早い時期がよいとされています。気になる場合は幼稚園頃~小学校入学までには歯科医師の診察を受けるのがよいでしょう。

口周りの癖や習慣

舌で歯を押す癖や頬杖をつく癖、指しゃぶりなどが原因で受け口になることもあります。たとえば、舌で下の前歯を押す癖があると、歯が傾いて受け口になる可能性があるのです。

放置していると、さらに受け口が悪化し、ほかの不正咬合も併発することがあります。無意識で行うものも多いため、歯科医院で専用のトレーニングを受け、改善することが望ましいです。

口呼吸

口呼吸が原因で、受け口になることもあります。正しい舌の位置は、上の前歯の少しうしろにあるスポットという部分に触れている状態です。この部分に舌が触れることで上顎の成長が促されます。

しかし、口呼吸が習慣になっていると、舌の位置が下がりやすくなります。舌の位置が下がると上顎の成長が促されず、受け口になる可能性があるのです。

また、口呼吸が習慣になっていると口内の乾燥を引き起こし、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。鼻炎やアレルギーによる鼻づまりなどの鼻の疾患により鼻呼吸への改善が難しい場合は、まずは耳鼻咽喉科を受診するのがよいでしょう。

受け口を放置するリスク

受け口を放置するリスクのイメージ

子どもの受け口を放置すると、さまざまな悪影響を与えることがわかっています。ここでは、受け口を放置するリスクについて解説します。

見た目がコンプレックスになる

受け口を放置していると、歯並び・噛み合わせが悪化し、重度の受け口へと進行することがあります。これにより、見た目にコンプレックスを抱えることも少なくありません。

食べ物をうまく噛み切れなくなる

受け口の場合、上下の前歯がきちんと噛み合わないため、食べ物をうまく噛み切れなくなることがあります。そのため、硬いものを避けて食べるようになる方もいるでしょう。

滑舌が悪くなる

下の前歯が上の前歯よりも前に出ていると隙間から空気が漏れて発音しにくくなることがあります。また、下顎が前に出ていることで舌の動きが制限されて滑舌が悪くなるケースもあるでしょう。

滑舌が悪くなると、コミュニケーションに支障をきたす場合があります。「人前で話したくない」と引っ込み思案になり、子どもの性格に影響を与えることもあるかもしれません。

顎関節症を引き起こすリスクが高まる

噛み合わせが悪いと顎関節に負担がかかります。そのため、受け口の状態を放置すると、顎関節に負担がかかり続けて顎関節症を引き起こすリスクが高まるのです。

顎関節症になると、口をあけるときに痛みが生じたり、音が鳴ったりします。食事や会話に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

下顎が前に出ていると口を閉じることが難しくなり、口呼吸になることがあります。これによって口内が乾燥すると、細菌が繁殖して虫歯や歯周病になるリスクが高くなるのです。

子どもの受け口を治す方法

床矯正の装置

子どもの受け口を治す方法は、以下の通りです。

床矯正

床矯正とは、プレート型の装置を使用して上顎の幅を拡大し、上下の顎のバランスを整える方法です。装置を上顎に取り付け、内側から外側に力を加えて、顎の幅を徐々に広げていきます。

顎の成長を利用しながら上顎の幅を広げていくため、違和感や痛みが出にくいのがメリットです。顎の幅を広げることで、永久歯を並べるスペースを確保できます。これにより、将来的に2期治療が必要になっても、抜歯のリスクを避けられるでしょう。

また、上顎の幅を広げることで鼻での呼吸が楽になり、口呼吸も改善しやすくなります。

インビザライン・ファースト

インビザライン・ファーストとは、子どもを対象としたマウスピース矯正です。子どもの矯正治療では、顎を広げる治療と歯を並べる治療を別で行うのが一般的です。

しかし、インビザライン・ファーストでは、顎の幅を広げながら、歯並びを整えることができます。治療には透明なマウスピースを使用するため、口をあけても目立ちにくいです。また、取り外しが可能であるため、ふだんどおりに食事を楽しめます。

歯磨きもしやすいため、お口の中を清潔な状態に保ちやすいです。違和感や痛みも少ないといわれています。

ただし、マウスピースは1日20〜22時間装着する必要があるため、装着時間の管理が欠かせません。

フェイスマスク

子どもの受け口の治療に使用される装置は、口内だけでなく顔外に装着するものもあります。そのひとつがフェイスマスクです。口内に装着された器具と顔外の装置を連携させて、上顎の成長を促します。治療の適応年齢は、永久歯が生え揃うまでの7〜13歳頃までです。

骨格のズレが大きい場合に使用する装置で、基本的には就寝時にのみ装着します。

チンキャップ

上顎よりも下顎が大きい場合に使用される装置です。頭に装着したヘッドキャップと、顎に装着したチンキャップをつないで下顎を後方に引っ張り、顎の成長を抑制させます。治療の適応年齢は9〜15歳で、就寝時にのみ装着します。

子どもが受け口になるのを防ぐ方法

歯並びに影響を及ぼす癖のひとつである指しゃぶりする女の子

お口周りの癖や習慣によって受け口になっている場合には、早めに対策をとることが大切です。ここでは、子どもが受け口になるのを防ぐ方法について解説します。

口呼吸を改善する

口呼吸が習慣になっていると、お口周りの筋肉が衰え、受け口になる可能性があります。

お子さんが口呼吸をしていると気づいたら「口が開いているよ」などと指摘してあげましょう。就寝時にお口にテープを貼るのもよいでしょう。鼻の疾患が原因で口呼吸になっている場合には、耳鼻咽喉科を受診して相談してください。

歯並びに影響を及ぼす癖を改善する

上述のとおり、指しゃぶりや頬杖をつく癖があると受け口になるリスクが高まります。指しゃぶりは3歳くらいまでは様子をみてもよいとされていますが、4歳を過ぎても続いている場合には歯並びに影響が及ぶ可能性があるため、やめさせたほうがよいでしょう。

また、お子さんが頬杖をついているときには、保護者の方が声がけをしてあげましょう。

噛み応えのあるものを食事に取り入れる

歯並びが乱れるのを防ぐために噛み応えのあるものを食事に取り入れるのもよいでしょう。あまり噛まずに食べられるものばかりを口にしていると、顎の成長が促されず、歯並びが乱れる可能性があります。

噛み応えのあるものを食事に取り入れることで顎の成長が促され、歯並びが乱れるのを防げるでしょう。

正しい舌の位置を覚える

舌が正しい位置にないと、受け口だけでなくほかの不正咬合も招くことがあります。正しい舌の位置は、上の前歯の裏側です。ポカン口や口呼吸をしている場合には舌の位置が下がっている可能性があります。

なかには、正しい舌の位置を習得するトレーニングが受けられる歯科医院もあります。ご家庭での改善が難しい場合は、歯科医院で相談するのもよいでしょう。

まとめ

笑顔の小学生たち

子どもの受け口を放置すると、見た目に悪影響を与えたり滑舌が悪くなったりする可能性があります。そのため、子どものうちに治療を開始することが推奨されます。

子どものうちに治療を開始すれば、顎の成長を利用しながら、無理なく顎のバランスを整えられるケースがあります。これにより、抜歯のリスクを回避できる場合もあるでしょう。

お子さんの受け口にお悩みの保護者の方は、一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

小児矯正を検討されている方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

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