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横向きに生えた親知らずは抜歯したほうがよい?抜歯後の注意点も
こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。
歯科クリニックで親知らずが横向きに生えていると伝えられ、抜いたほうがいいのか迷っている方もいらっしゃるでしょう。横向きに生えていても「完全に埋まっていれば問題ないだろう」「痛くないから大丈夫だろう」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、そのまま放っておくと、手前の歯が押されて歯並びが乱れたり痛みが出たりすることもあるため注意が必要です。
今回は、親知らずが横向きに生える原因や放置するリスク、治療の流れ、治療後の注意点などについて解説します。親知らずの治療を受けるか迷っている方や治療方法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
親知らずが横向きに生える原因
ここでは、横向きに生える原因を確認しましょう。
顎のスペースの不足
親知らずは、すべての歯が生え揃ってから最後に生える歯です。そのため、歯が生えるためのスペース不足が原因で、横向きや斜めに生えたり埋まったままになったりすることがあります。
周囲の組織の影響
本来であれば歯は真っすぐ生えますが、顎の骨や形状など周囲の組織の状態によっては、本来とは異なる向きや角度で生えることがあります。
横向きに生えた親知らずは抜歯したほうがよい?
横向きに生えた親知らずを抜いたほうがよいか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。そのままの状態で放っておくとトラブルが生じる可能性があるため、抜歯を検討したほうがよいでしょう。
以下では、横向きに生えた親知らずを放置するリスクについて解説します。
歯並びが乱れる
横向きに生えた親知らずを放っておくと、手前の歯が前方に押されて歯並びが乱れることがあります。歯並びの乱れは見た目に影響するだけでなく、噛み合わせにも悪い影響を及ぼし、頭痛や肩こりなどにつながる可能性があります。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
親知らずが横向きに生えていると、ブラッシングがしにくくなります。磨き残しが多くなることによって、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。
智歯周囲炎が起こる
親知らずのことを専門的には智歯(ちし)と呼び、その周りに炎症が起きることを智歯周囲炎といいます。親知らずが横向きに生えると、歯の周囲にプラークや食べカスが蓄積しやすくなるため、炎症が起きて腫れや痛みが出る可能性があります。
圧迫感や痛みが出る
親知らずが横向きに生えると、手前の歯が押されて圧迫感や痛みを生じることがあります。
横向きに生えた親知らずの抜歯の流れ
では、横向きに生えた智歯はどのように取り除くのでしょうか。ここからは、抜歯の流れについて解説します。
診察・検査
親知らずを抜歯するにあたって、まずは診察や詳しい検査を行う必要があります。レントゲン検査やCTスキャンなどによって、親知らずの正確な位置、神経や血管の走行などを確認します。
麻酔
ハグキを切開する前には、局所麻酔を施します。局所麻酔の薬はハグキに注射器で注入しますが、先にハグキに表面麻酔を行うことで注射針によるチクッとする痛みは軽減できます。
痛みへの不安が強い方はリラックスした状態で治療が受けられる笑気麻酔などを実施している歯科医院もあるので、事前に相談してみましょう。
ハグキの切開
麻酔が効いていることが確認できたら、ハグキを切り開いて親知らずを露出させます。ハグキの切開は最小限に留め、患者さまの負担を抑えます。
歯の分割
横向きに生えた親知らずは、そのまま抜くことができません。切開部分を最小限に抑えるために、歯を取り除きやすいサイズに分割する必要があります。分割した歯を一つひとつ丁寧に取り除きます。
縫合・止血
歯をすべて取り除いた後は、切開した箇所を縫合します。処置後は、患者さまにガーゼを噛んでもらい圧迫止血を行います。
親知らずを抜歯したあとの注意点
親知らずを抜いたあとには、注意すべき点がいくつかあります。
処方薬を適切に内服する
抜歯の後には、歯科クリニックから抗生物質や痛み止めを処方されることが一般的です。抗生物質は患部の感染を予防する目的で出されるので、必ず指示通りに内服しましょう。
痛みが気になるときには無理せずに痛み止めを使用してかまいませんが、用法・用量を守ることが大切です。通常、痛みは数日~1週間で治まりますが、激しい痛みが続く場合や痛みが徐々に強くなる場合には、早めに歯科クリニックへご相談ください。
麻酔が切れるまでは食事をしない
麻酔が効いているうちは痛みを感じないため、食欲が出る患者さまもいらっしゃいます。
しかし、麻酔が効いている時間は血餅が形成され始める時間ですので、飲食は控えることが望ましいでしょう。また、麻酔が効いている状態で食べ物を口にすると、誤って患部で食べ物を噛んだり口の中を傷つけたりする恐れもあります。
食事をする場合には、麻酔の効果が切れた後に柔らかい物から始めることが大切です。
硬い食べ物や熱い食べ物を避ける
歯を抜いた後の傷口は刺激を受けやすい状態になっていますので、硬い食べ物や熱い食べ物を口にすることは避けましょう。痛みや腫れなどの症状が収まるまでは、柔らかい食事を心がけることが大切です。
また、患部で直接食べ物を噛むのではなく、反対側の歯で噛むようにしましょう。
血行を促進させる行為は避ける
血行を促進させる行為を行うと出血や痛みが増すため、避けるようにしましょう。具体的には、激しい運動や長時間の入浴、アルコールの摂取などが挙げられます。特に、抜歯後2~3日は、できるだけ安静にして過ごすことが大切です。
患部を直接触らない
治療後に縫合した箇所が気になって指や舌で触りたくなる患者さまもいらっしゃるでしょう。
しかし、患部を直接触ると、出血したり傷口が開いたりするリスクが高まります。また、細菌感染を起こせば傷の治りが遅くなる恐れもあるため、直接触らないように心がけましょう。
激しくうがいをしない
親知らずを抜歯した後は、傷口に血の塊(血餅)ができます。激しくうがいをすると血餅が取れて、傷の治りが悪くなります。また、血餅が取れると抜歯した箇所の骨が露出し、激しい痛みを伴うことがあります。
抜歯後は、出血などにより口の中が気持ち悪く感じることもありますが、口をゆすぐときは軽く優しくすすぐようにしましょう。
腫れや痛みがあれば、患部を冷やす
抜歯後1~2日は、腫れや痛みが出やすくなります。腫れや痛みが気になる場合には、濡れタオルなどで患部を冷やすと症状の緩和に役立ちます。
ただし、長時間冷やしすぎると逆効果になるため、1回あたり15分程度を目安に行いましょう。
喫煙を控える
親知らずを抜いた後に喫煙をすると、傷の治りが悪くなったり細菌感染を起こしたりするリスクが高くなります。たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させて血流を阻害させるためです。
傷の治りが悪くなったり細菌感染を起こしたりすると、痛みや腫れが長引いて患者さまの負担が大きくなります。そのため、傷口が完全に治るまでは禁煙することが望ましいでしょう。
まとめ
今回は、親知らずが横向きに生える原因や放置するリスク、治療の流れ、治療後の注意点などについて解説しました。横向きに生えた親知らずを抜くかどうか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのまま放っておくと、トラブルが生じる可能性もあるため注意が必要です。親知らずの抜歯では、ハグキを切開したり歯を分割したりする外科的な処置が伴いますが、麻酔を施すため術中に痛みを感じることは基本的にはありません。
なお、傷口の治りをスムーズにするためには、治療後の過ごし方が重要です。術後間もないうちはできるだけ安静にし、患部に刺激を与えないように注意して過ごしましょう。
親知らずの抜歯を検討されている方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。
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