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インプラントとはどのような治療法?メリット・デメリットと費用も
こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。
歯を失ったとき、そのままにしておくと見た目が悪いだけではなく、噛む力が低下したり、周囲の歯に影響を及ぼしたり、さまざまな問題が生じます。近年では、こうした歯の欠損に対して選ばれる治療法の一つとして、インプラント治療が注目されています。
この記事では、インプラントについて、メリットやデメリット、かかる費用などをわかりやすく解説します。さらに、他の治療法との違いについても詳しくご紹介します。インプラントを検討している方や、治療に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは
インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、天然歯のような噛み心地と見た目を取り戻す治療法です。
医療用のチタン製のインプラント体を顎の骨に埋め込むことで骨と結合させ、その上にアバットメントと呼ばれる支台部を介してセラミックなどの人工歯を取り付けます。インプラント体(人工歯根)、アバットメント・上部構造(人工歯)の3つのパーツから構成されます。
この治療法は、入れ歯やブリッジとは異なり、周囲の健康な歯を削る必要がなく、自立した構造を持つため、他の歯への負担が少ないのが特徴です。また、適切なメンテナンスを行えば、10〜20年と長期間にわたって機能させることも可能です。
さらに、インプラント治療は見た目の自然さにも優れており、審美的な面でも高く評価されています。食事の際の違和感が少なく、発音にも影響が出にくいため、日常生活の質を大きく向上させる治療といえるでしょう。
インプラント治療のメリット
インプラント治療には、見た目の自然さや機能性など、さまざまなメリットがあります。従来の入れ歯やブリッジにはない特徴を持つことで、多くの方が快適な日常生活を取り戻しています。
ここでは、インプラントならではの主なメリットについて、具体的にご紹介します。
天然歯のような見た目と噛み心地を実現
インプラントは、顎の骨に直接埋め込まれるため、人工歯でありながら天然歯に近い安定性と噛み心地を実現できます。見た目も非常に自然で、セラミック製の上部構造を使えば、周囲の歯とほとんど見分けがつかない仕上がりになります。
人前で話す機会が多い方や、審美面を重視する方にとって大きなメリットといえるでしょう。
周囲の歯に負担をかけない
ブリッジ治療では失った歯の両隣の健康な歯を削る必要がありますが、インプラントは単独で機能するため、周囲の歯に影響を与えません。また、入れ歯のように他の歯で支えたり、固定したりする必要がないため、周囲の健康な歯を守る治療としても優れています。
顎の骨の吸収を防ぐ効果がある
歯がない状態が長く続くと、顎の骨が徐々に痩せていく骨吸収という現象が起こります。インプラントは骨に直接力が加わるため、刺激が伝わりやすく、骨の健康を維持しやすいという特徴があります。
結果として顔の輪郭が保たれ、老けた印象を防ぐ効果も期待できます。
食事や会話に支障が出にくい
入れ歯は動いたり外れたりするリスクがありますが、インプラントは固定式のため、安心して食事を楽しむことができます。発音にも影響が出にくく、会話中にズレを気にすることもありません。硬いものをしっかり噛みたい、という方に人気の治療法です。
インプラント治療のデメリット
インプラントは多くのメリットを持つ治療法ですが、すべての人にとって万能というわけではありません。治療を検討する上では、事前にリスクや注意点についてもしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、インプラント治療における代表的なデメリットについて解説します。
体への負担がある
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込むための外科手術が必須です。そのため、持病を抱えている方や高齢者にとっては、体への負担が懸念されます。
また、術後の腫れや痛み、感染症のリスクもゼロではありません。術前にしっかりとした検査や医師との相談が欠かせません。
治療期間が長くかかることがある
インプラントは即日で完了する治療ではなく、治療開始から完了まで3か月〜半年以上かかることもあります。これは、インプラント体と骨がしっかりと結合する期間が必要なためです。スケジュールに余裕を持って治療に臨む必要があります。
費用が高額になりやすい
インプラント治療は、基本的に保険が適用されない自費診療となるため、治療費が高額になりやすい点もデメリットといえるでしょう。費用は歯科医院によって異なりますが、相場は1本あたり30万円から50万円程度です。
費用に見合う価値があるかどうか、慎重に検討する必要があります。
メンテナンスを怠るとトラブルにつながる
インプラントは虫歯にならない一方で、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病に似た病気になるリスクがあります。適切な口腔ケアを怠ることによって起こるもので、最悪の場合、インプラントが脱落するおそれもあります。
インプラントを長期にわたって維持するためには、日常の丁寧なケアと定期的な歯科受診が不可欠なのです。
インプラント治療の費用
インプラント治療は、見た目や機能性に優れる反面、費用面での負担が大きい治療法です。自費診療であることから、価格設定には幅があり医院ごとに違いが見られます。
ここでは、インプラント治療にかかる一般的な費用の目安や、費用を左右する要因などについて解説します。
インプラント1本あたりの費用の目安
インプラントの費用は、1本あたり30万円〜50万円程度が一般的な相場とされています。この中には、診察・検査費用、手術費用、インプラント体と人工歯の材料費、そして術後のチェックやメンテナンス費用などが含まれることが多いです。
費用に差が出る主な要因
費用に差が出る要因としては、使用するインプラントのメーカーや種類、手術の難易度、必要な治療内容(骨造成など)の有無が挙げられます。骨が十分にない場合は、骨移植やサイナスリフトといった追加処置が必要となり、これらが費用を押し上げる要因になることもあります。
保険が適用される条件
基本的にインプラント治療は自費診療ですが、事故や病気によって顎の骨が大きく欠損している場合など、一部の特殊なケースでは健康保険が適用されることもあります。適用には厳しい条件があり、ほとんどの一般的な治療には該当しないため、事前に歯科医師に確認しましょう。
長期的な費用対効果
インプラントは初期費用が高額でも、適切にケアすれば10年以上使用できることが多く、結果的に他の治療法よりコストパフォーマンスが良いと感じる方もいます。入れ歯のように定期的な作り直しが不要で、快適な生活を長期間維持できる点は大きな魅力です。
治療前には、長期的視点からも費用の価値を見極めることが大切です。
失った歯を補うインプラント以外の治療法
インプラント治療は魅力的な選択肢ですが、全ての症例に適しているわけではありません。体質や予算、治療への考え方などによっては、他の治療法のほうが良い場合もあります。
ここでは、インプラント以外の歯を補う代表的な治療法であるブリッジと入れ歯について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
ブリッジ治療
ブリッジとは、失った歯の両隣の健康な歯を削って土台とし、その上に連結した人工歯を装着する治療法です。固定式のため装着感が良く、短期間で治療を終えることができます。
ただし、健康な歯を削る必要があり、将来的に支台歯の負担が大きくなるリスクもあります。また、顎の骨に刺激が伝わらないため、顎の骨が痩せていくこともあります。
入れ歯治療
入れ歯は、取り外し可能な人工歯を使って歯の機能を補う方法で、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。費用を抑えられるのが大きなメリットで、保険が適用される範囲内で治療が可能なケースも多いです。
一方で、噛む力や装着感は天然歯に比べると劣り、金属のバネが見えることや、使用中の違和感に悩む方も少なくありません。
まとめ
インプラントとは、失った歯を補うために顎の骨へ人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。見た目や噛み心地の自然さ、周囲の歯に負担をかけないといった多くのメリットがあります。
一方で、外科手術が必要で費用も高額になるなどのデメリットも存在します。
また、ブリッジや入れ歯といった他の治療法にもそれぞれ特性があり、自分に合った選択をすることが大切です。インプラントを含む各治療法の特徴を理解し、信頼できる歯科医師と十分に相談した上で、納得のいく治療を選びましょう。
インプラント治療を検討されている方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。
当院のホームページはこちら、保険予約、矯正・インプラントの初診予約も受け付けております。ぜひご活用ください。