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院長コラム

インプラントで噛むと痛い場合の理由と対処法を解説

インプラントで噛むと痛い。これはインプラント治療直後に比較的見られやすい症状で、多くのケースでは数日から数週間程度で気にならなくなるものですが、長引くようであれば注意が必要です。ここではそんなインプラントで噛むと痛い場合の理由と対処法を解説します。

噛むと痛い場合に考えられる理由

インプラント治療直後は、顎に炎症反応が起こっているため、しばらくは痛みを伴いますが、その症状が長く続く場合は、以下の理由が考えられます。

理由1:人工歯のかみ合わせが悪い

インプラント治療後に噛むと痛みを感じる場合、人工歯のかみ合わせが悪いことが考えられます。かみ合わせが適切でないと、特定の歯やインプラントに過度な負担がかかり、痛みが生じます。かみ合わせは、インプラント治療後にも調整が必要であり、定期的なチェックを受けることが重要です。

理由2:インプラントの埋入位置に問題がある

インプラントの埋入位置に問題があると、痛みが発生することがあります。特に、骨の質や量、神経の位置などを考慮せずに埋入されると、周囲組織に悪影響を及ぼし、噛む際に痛みが生じることがあります。適切な位置にインプラントが埋入されているか、CTスキャンなどで確認することが必要です。

理由3:人工歯やアバットメントのネジが緩んでいる

インプラントの人工歯やアバットメントのネジが緩んでいる場合、噛んだときに痛みを感じることがあります。ネジが緩むと、インプラント全体が不安定になり、かみ合わせに影響を及ぼします。こうした場合、簡単な調整で痛みが改善されることが多いため、定期的なメインテナンスを受けることが大切です。

理由4:インプラントが破損している

インプラント自体が破損している場合も、噛んだときに痛みを引き起こす可能性があります。インプラントは高い耐久性を持っていますが、極端に強い力がかかることで人工歯やアバットメント、人工歯根の一部が破損することがあります。そうした破損が疑われる場合は、早急に治療を受けることが必要です。

理由5:インプラント周囲炎を発症している

インプラント周囲炎は、インプラントの周りに炎症が生じる病気で、噛むと痛みを感じる主な原因の一つです。虫歯や歯周病と同様に、適切なケアが行われないと、インプラント周囲の組織が炎症を起こし、痛みを伴うことがあります。特に歯ぐきの腫れや出血がある場合、インプラント周囲炎の兆候である可能性が高いため、早めに治療を受けることが重要です。

噛むと痛い場合の対処法

インプラントで噛むと痛い場合は、次の方法で対処しましょう。

対処法1:インプラントに負担がかからないようにする

インプラントで噛むと痛みが生じる場合、まずはインプラントに過度な負担がかからないように心掛けることが重要です。硬い食べ物や歯ごたえのある食材を避け、柔らかいものを選ぶことで、インプラントにかかる力を軽減できます。また、かみ合わせに違和感がある場合は、すぐに歯科医師に相談し、調整を行うことが大切です。

対処法2:インプラント周囲をやさしく磨く

インプラント周囲の衛生管理は、痛みを軽減するために欠かせません。歯ブラシや歯間ブラシを使って、インプラント周囲をやさしく丁寧に磨くことで、炎症や虫歯を予防し、痛みの原因を取り除くことができます。特に、インプラント周囲炎が疑われる場合は、清潔に保つことが重要です。

対処法3:市販の痛み止めを飲む

急な痛みが生じた際には、市販の痛み止めを服用することで一時的に痛みを和らげることができます。しかし、痛みが続く場合や痛み止めの効果が十分でない場合は、自己判断せずに早急に歯科医院を受診することが必要です。

対処法4:早期に歯科を受診する(最重要)

インプラントで噛むと痛みがある場合、最も重要なのは早期に歯科を受診することです。痛みの原因がかみ合わせやインプラントの不具合に起因する場合、放置することで症状が悪化する可能性があります。定期的なメインテナンスや早めの診察を受けることで、トラブルを未然に防ぎ、インプラントを長く健康に保つことができます。

快適に過ごすためのポイント

インプラントで快適な生活を送るためには、以下の5つのポイントに注意することが大切です。

ポイント1:インプラント手術後しばらくは安静に過ごす

インプラント手術後は、体を休めることが大切です。無理な動きや激しい運動は控え、手術部位が安定するまで安静に過ごしましょう。特に、初期の治癒期間は慎重な行動が必要です。

ポイント2:メインテナンスを定期的に受ける

インプラントには定期的なメインテナンスが欠かせません。歯科医院での定期的なチェックや清掃を受けることで、かみ合わせや虫歯のリスクを抑え、長期的な健康を維持できます。

ポイント3:セルフケアを充実させる

日常のセルフケアも重要です。歯間ブラシやデンタルフロス、マウスウォッシュを使ってインプラント周囲を清潔に保つことが、炎症や虫歯の予防につながります。

ポイント4:極端に硬い食べ物は避ける

インプラントに過度な負担をかけないために、極端に硬い食べ物は避けるようにしましょう。柔らかい食材を選ぶことで、インプラントの耐久性を高めます。

ポイント5:免疫力を高める

健康な生活習慣を維持し、免疫力を高めることも大切です。バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動を心掛けましょう。

まとめ

今回は、インプラントで噛むと痛い場合の理由と対処法を解説しました。インプラント手術直後を除いて痛みが生じている場合は、インプラントや周囲の組織に何らかの異常が生じている可能性が高いため、早急に歯科を受診しましょう。対処が遅れると取り返しのつかない事態を招きかねません。歯科で診察を受けて原因がわかれば、適切な対処法も見つかります。