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親知らずが埋まっている状態とは?抜歯が必要なケースも
こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。

歯科医院で「親知らずが埋まっている」「歯ぐきから一部だけ出ている」と言われたことはありませんか。親知らずは真っすぐ生えるとは限らず、歯ぐきや骨の中に一部、もしくはすべてが埋まったままの状態になることもあります。
埋まっている親知らずは一見、問題がないように見えるかもしれませんが、状況によっては将来トラブルを引き起こす可能性があります。
今回は、埋まっている親知らずの種類やリスク、抜歯が必要なケース、抜歯の流れについて解説します。親知らずを抜くべきか迷っている方や、抜歯が不安な方は、ぜひ参考にしてください。
親知らずが埋まっている状態とは

親知らずが埋まっている状態は、埋伏(まいふく)と呼ばれます。埋まり具合によって、歯ぐきや骨の中に完全に埋まっている完全埋伏と、一部だけが外に出ている半埋伏に分けられます。
完全埋伏は、鏡で口の中を見ても確認できず、レントゲンで初めて見つかることも少なくありません。半埋伏は、歯ぐきとの境目に汚れがたまりやすいため、歯茎の腫れや痛みなどに注意が必要です。
また、親知らずが埋まる向きにもいくつかの種類があります。ここでは、代表的な3つの状態を解説します。
水平埋伏
水平埋伏は、親知らずが横向きに倒れた状態で埋まっているものを指します。下の親知らずに多く見られ、完全に埋まっている場合は自覚症状がなく、レントゲンで初めて見つかることもあります。
横向きの親知らずは手前の歯を押すように位置しているため、隣の歯の根が溶ける歯根吸収が起こることがあります。また、抜歯の際は歯ぐきの切開や骨の削除が必要になり、ほかのケースより難易度が高くなる傾向があります。
垂直埋伏
垂直埋伏は、親知らずがまっすぐな向きのまま、歯ぐきや骨の中に埋まっている状態です。向きが正常なため、横向きや斜めのケースに比べると隣の歯への影響は少ないとされています。
ただし、歯ぐきから一部だけ出ている場合は、隙間から細菌が入り込んで炎症が起こることがあるため、注意が必要です。
傾斜埋伏
傾斜埋伏とは、親知らずが斜めに傾いて埋まっている状態のことです。手前の歯に向かって傾いているケースが多く、隣の歯との隙間に汚れがたまりやすくなります。
歯ブラシが届きにくいため、親知らず自体だけでなく、手前の第二大臼歯まで虫歯になることがあります。また、歯ぐきから一部が出ている場合、歯と歯ぐきの隙間に細菌が入り込んで、歯茎に痛みや腫れが生じることがあります。
親知らずが埋まっているとどんなリスクがある?

埋まっている親知らずをそのままにしておくと、口内にさまざまな影響を及ぼすかもしれません。ここでは、親知らずが埋まっているリスクについて紹介します。
虫歯のリスクがある
親知らずの一部が歯ぐきから出ている場合、その周囲は歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすくなります。親知らず自体が虫歯になるだけでなく、隣接する健康な奥歯まで虫歯になることもあります。
特に、親知らずと手前の歯の間にできた虫歯は見つかりにくく、レントゲン撮影で初めて発見されることも少なくありません。
智歯周囲炎が起こる
智歯周囲炎は、親知らずの周囲の歯ぐきに起こる炎症です。歯ぐきから一部が出ている状態では、歯と歯ぐきの間から細菌が入り込み、腫れや痛みが生じやすくなります。
炎症が広がると膿がたまったり、頬が腫れたり、口が開けにくくなったりすることもあります。また、一度炎症が起きると慢性化しやすく、体調を崩したときなどに再発する傾向もあります。
隣の歯に悪影響を及ぼす
埋まっている親知らずが手前の歯を押し続けると、押された歯の根が溶ける歯根吸収が起こることがあります。歯根吸収が進むと歯を支えきれなくなり、隣の健康な歯を失う可能性もあります。
こうした変化は自覚症状がないまま進む場合が多いため、歯科医院でのレントゲンやCTによる検査で状態を確認することが大切です。
嚢胞ができる
埋まっている親知らずの周囲に、嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋ができることがあります。これは歯を包んでいた組織が変化してできたもので、内部に液体がたまっていることが特徴です。
大きくなった嚢胞は、顎の骨を圧迫したり、溶かしたりする原因になります。そのまま放置すると外科的な処置が必要になる可能性もあるため、レントゲン検査で早めに見つけることが大切です。
親知らずが埋まっている場合は抜いたほうがいい?
埋まっている親知らずは、必ずしも抜かなければならないわけではありません。生え方や埋まっている位置、周囲の歯や骨への影響も考慮する必要があります。
ここでは、抜歯が検討されるケースと、抜歯を検討しなくてもよいケースに分けて紹介します。
抜歯が検討されるケース
痛みや腫れを繰り返していたり、手前の歯に影響が出ていたりする場合は抜歯が検討されます。特に歯ぐきの炎症は隙間が残っているかぎり再発しやすいため、原因となる親知らずの抜歯がすすめられます。
また、矯正治療を予定している場合や、レントゲン検査で嚢胞が見つかった場合も、抜歯の対象となることがあります。
抜歯を検討しなくてもよいケース
一方で、完全に骨の中に埋まっていて、痛みや腫れが一度も生じていないようなケースでは、無理に抜歯を急ぐ必要がない場合もあります。定期的にレントゲン撮影などで経過を観察し、炎症や異常が見られなければ、そのまま残すという選択も可能かもしれません。
ただし、時間の経過とともに状態が変わるケースもあるため、定期的に歯科医院を受診して異常がないか確認してもらうことが大切です。
親知らずが埋まっている場合の抜き方

埋まっている親知らずの抜歯は、通常の抜歯とは手順が異なります。ここでは、一般的な抜歯の流れを紹介します。
レントゲン撮影とCT検査
まずレントゲン撮影を行い、親知らずの位置や向き、根の形を確認します。特に下の親知らずは、下歯槽神経という太い神経の近くに位置していることもあるため、必要に応じてCT撮影で立体的に位置を把握する必要があります。
これらの検査によって事前に抜歯の難易度やリスクを想定し、処置の計画を立てます。
局所麻酔の注射
手術前には、歯茎や周囲の骨を麻痺させるために局所麻酔の注射を行います。注射の痛みを和らげるため、事前に表面麻酔を塗ってから行うのが一般的です。
麻酔が十分に効いていることを確認してから、次のステップに進みます。埋まっている親知らずは麻酔が効きにくいこともあり、処置の途中で麻酔を追加することもあります。
抜歯への不安が強い場合は、点滴で鎮静剤を投与する静脈内鎮静法を併用できることもあるため、事前に歯科医院で相談してみましょう。
歯茎の切開と歯の分割
麻酔が効いたら、歯ぐきを切開して親知らずが見える状態にします。骨に覆われている場合は、歯の頭が出てくるまで周囲の骨を削ります。
埋まっている親知らずは、そのままの形では取り出しにくいため、専用の器具で歯を分割することもあります。その場合、まず歯の頭の部分を切り離して取り出し、その後に根を取り除きます。根が曲がっている場合は、さらに細かく分割することもあります。
歯の摘出と縫合
分割した歯を取り出したあと、傷口を洗浄し、削った骨や炎症を起こした組織が残っていないかを確認します。消毒を行い、出血が落ち着いたら、切開した歯ぐきを縫合して処置は終了となります。
処置後は、処方された痛み止めや抗菌薬を指示どおりに服用し、安静に過ごすことが大切です。翌日または数日以内に経過観察のための診察があり、縫合した糸は1週間ほどで抜糸します。
なお、抜歯した部分にできる血のかたまりは、傷口を保護する役割があります。強くうがいをすると血のかたまりが取れてしまい、痛みを伴うことがあるため、抜歯当日は患部に刺激を与えないよう注意しましょう。
まとめ

埋まっている親知らずは、必ずしも抜歯が必要なわけではありません。しかし、虫歯や智歯周囲炎、手前の歯への影響といったリスクを考慮すると、抜歯を検討するケースも多くみられます。
抜歯の方法は、埋まっている位置や向きによって異なり、歯ぐきの切開や骨の削除といった外科的な処置が必要になることもあります。親知らずが埋まっている場合は、まず歯科医院で精密検査を受け、歯科医師と相談しながら対応を決めることが大切です。
親知らずの状態にお悩みの方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。
当院のホームページはこちら、保険予約、矯正・インプラントの初診予約も受け付けております。ぜひご活用ください。
監修者情報

医療法人健勝会 千里山駅前歯科
歯科医師・歯学博士
中川 敬史Keishi Nakagawa / DDS PhD
■ 略歴
朝日大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科にて博士号取得。
大阪大学歯学部附属病院および徳島大学病院にて補綴・インプラント治療の臨床・研究に従事し、2021年に開院。
■ 専門分野
補綴治療/インプラント治療/咬合再構築/審美歯科
日本補綴歯科学会専門医と日本口腔インプラント学会専修医の両資格を有し、機能回復と外科的視点の双方から総合的に診療を行っています。
■ 資格・所属
日本補綴歯科学会 専門医/日本口腔インプラント学会 専修医/
日本小児歯科学会/日本審美歯科学会
■ 診療方針
「慎始敬終」を理念に、初診から治療後のメインテナンスまで丁寧に向き合う診療を行っています。噛み合わせや歯並びを含めた全体設計を大切にし、補綴・インプラント・矯正(小児矯正を含む)を必要に応じて組み合わせながら、長期的に安定する治療計画をご提案しています。
※本記事は院長が内容確認を行っています。
■ 患者様へのメッセージ
北摂・千里山の落ち着いた環境の中で、阪急千里線千里山駅から徒歩すぐの場所に医院を構えています。悪天候でも無理なく通える安心のもと、目の前の一人に静かに向き合い続ける事を何より大切にしています。お口は一部分だけで完結するものではありません。噛み合わせや歯並びは将来の補綴・インプラント治療の土台にもなるため、小児矯正を含めた早期の確認やご相談をおすすめしています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。