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院長コラム

床矯正は痛いの?痛みがあるときの対処法も

こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。

痛そうに頬を押さえる子ども

成長期の子どもを中心に用いられる床矯正は、将来的な歯並びを整えるうえで有効な方法ですが「痛いのでは?」と不安に感じる保護者の方は少なくありません。特に初めて装置を使うときや、ネジを調整したあとなどに違和感や痛みが出ることがあります。

今回は、床矯正は痛いのか、痛みがあるときにはどのように対処したらいいのか解説します。床矯正のメリットやデメリットについても解説しますので、小児矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

床矯正とは

床矯正の装置を持つ子供の指

床矯正は、主に成長期の子どもに行われる矯正治療で、取り外し可能な装置を使って顎の幅を広げ、歯が並ぶスペースを確保することを目的としています。装置にはネジが組み込まれており、それを定期的に回すことで少しずつ顎の幅を広げていきます。

この治療は永久歯が生えそろう前の段階で行うことで、歯並びの土台を整え、将来的な本格矯正の負担を軽減する効果が期待できます。自宅で装着と管理ができるため、手軽に始められるのも特徴です。

床矯正中に痛みを感じるのはどうして?

床矯正中に痛みを感じるのはどうしてか考える子ども

床矯正では痛みを感じることがありますが、それにはいくつかの理由があります。

装置に慣れていないから

床矯正を始めたばかりのころは、口の中に初めて異物が入ることになるため、強い違和感を覚えることがあります。この違和感は、舌や頬の内側が装置に触れることで、軽い痛みや不快感として感じられることもあります。

特に話す・食べるといった日常動作がしづらくなるため、精神的なストレスにつながるケースも少なくありません。

このような痛みは装置に慣れるまでの一時的なもので、通常は1〜2週間程度で徐々に気にならなくなっていきます。矯正治療の初期段階ではよくある反応ですので、焦らず様子を見ながら慣れていくことが大切です。

ネジを回したときに力が加わるから

床矯正装置にはネジが組み込まれており、それを回すことで装置が少しずつ広がり、顎や歯列に力がかかります。この拡大によって、引っ張られるような痛みを感じることがあります。特にネジを回した直後は、じんわりとした圧痛が出るのが一般的です。

この痛みは、矯正治療が正常に進行している証ともいえますが、強く痛む場合は歯科医師の指示に従うことが大切です。個人差はありますが、多くのケースでは数日で痛みが落ち着きます。

装置が粘膜や歯茎に当たるから

床矯正装置はプラスチックや金属でできており、装着中に頬の内側や舌、歯茎などの粘膜に当たることで、痛みや擦れが生じることがあります。装置がしっかりフィットしていない場合や、使用中にずれが生じた場合は、特定の部分に強く当たり炎症を起こすこともあります。

その結果、口内炎や腫れ、出血などのトラブルにつながることもあるため、装置に違和感がある場合は無理に使用を続けず、歯科医院で調整してもらうことが重要です。

床矯正中に痛みがあるときの対処法

床矯正中に痛みがあるときの対処法のイメージ

矯正中に感じる痛みは、多くの場合一時的なものですが、正しい対処を行うことで症状を和らげ、快適に治療を続けることが可能です。ここでは、床矯正中に痛みが出たときの具体的な対応方法をご紹介します。

一時的な痛みであれば様子を見る

装置を装着した直後や、ネジを回して間もないタイミングで生じる痛みは、一時的な反応であることがほとんどです。歯が動き始める際にはどうしても圧力が加わるため、違和感や軽い痛みを伴うことがあります。

こうした症状は数日以内に自然とおさまるケースが多いため、まずは様子をみましょう。自己判断で装置の使用を中断すると、治療の進行に影響が出る可能性があります。特に異常がない限りは、痛みに対して過度に心配せず、体が慣れるのを待つことが大切です。

食事の内容に注意する

矯正中の痛みを悪化させないためには、食事の工夫も非常に重要です。装置によって歯や顎が敏感になっている時期に、硬い食べ物や粘着性のある食品を口にすると、余計な刺激が加わり痛みが強くなることがあります。

痛みがあるときは、できるだけ柔らかいものを選びましょう。おかゆやスープ、煮物、うどんなどの食べやすい食事がよいかもしれません。また、装置に食べ物が挟まると不快感や炎症の原因になるため、口腔ケアも忘れずに行いましょう。

装置を調整してもらう

装置が歯茎や粘膜に強く当たって痛みが続く場合や、装置のフィット感に違和感があるときは、歯科医院で調整をしてもらいましょう。痛みの原因が装置のズレや形状によるものであれば、歯科医師による微調整で大きく改善されることがよくあります。

自己判断で削ったり装着をやめたりすると、治療の効果が下がるだけでなく、口腔内を傷つけるリスクもあるため注意が必要です。定期的な診察時だけでなく、気になることがあれば早めに相談してください。

歯科医師に相談する

痛みの程度が強い、長期間続いている、あるいは装置が原因で出血や口内炎などの異常がある場合は、我慢せずに歯科医師に相談することが重要です。

素人判断での対処は症状を悪化させる可能性があるため、専門的な視点で原因を特定してもらい、適切な処置を受けると安心です。

歯科医師は装置の状態や口腔内の様子を確認し、必要に応じて装置の調整や使用方法の見直しを行ってくれます。痛みが続くからといって矯正を中断すると、治療全体に影響が出るため、早めに相談することが大切です。

床矯正のメリット・デメリット

床矯正のメリット・デメリット

床矯正にはさまざまな利点がある一方で、注意すべき点も存在します。ここでは、床矯正の主なメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

床矯正のメリット

床矯正のメリットは、以下のとおりです。

装置の取り外しができる

床矯正の大きな特徴は、装置を取り外せる点にあります。そのため、食事や歯磨きの際に装置を外して口腔内を清潔に保つことができます。これにより、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができるのは大きなメリットです。

また、慣れるまでの間や特別なイベント時に一時的に装置を外せる柔軟性も、日常生活においてのストレス軽減につながります。

ただし、外している時間が長くなると治療効果が下がるため、自己管理が重要です。

抜歯を避けられる可能性がある

床矯正では、顎の成長を促進しながら歯が並ぶスペースを確保するため、将来的に永久歯を抜かずに済む可能性があります。歯を抜くことなく自然な歯並びに導ける治療法として、子どもの矯正治療において特に注目されています。

早期に顎の幅を広げておくことで、歯が無理なく整列する土台を作ることができます。結果的に、身体的・精神的な負担が少なくなる点も、保護者の方にとって安心材料となるでしょう。

将来的な矯正治療の負担を減らすことができる

床矯正を適切な時期に行うことで、将来的に本格的な矯正が必要になった場合にも、その期間や費用を軽減できる可能性があります。顎の発育を利用してスペースを広げておくことで、歯列の乱れが少なくなり、治療自体がスムーズに進むことが期待できます。

また、歯が無理なく並ぶ環境が整っていれば、抜歯の必要がなくなるだけでなく、将来的な矯正治療の期間を短縮できるケースもあります。長期的な視点から見ても、大きな利点といえるでしょう。

床矯正のデメリット

床矯正のデメリットは、以下のとおりです。

装着時間の管理が必要

装置の装着時間をしっかり守らなければ十分な治療効果が得られません。特に子どもが矯正を受ける場合、自分だけで管理するのは難しいため、つい使用時間が短くなることがあります。その結果、治療の進行が遅れることがあるのです。

紛失・破損する可能性がある

装置の取り外しが可能という点はメリットですが、紛失・破損するリスクがあります。特に学校や外出先で装置を一時的に外した際に、置き忘れたり誤って踏んで壊したりすることが少なくありません。

紛失や破損により再作製が必要になると、追加費用が発生する場合もあります。そのため、装置の保管には十分な注意が必要であり、専用のケースを活用する、使わないときは決まった場所に保管するなど、日常的な管理が求められます。

治療に時間がかかることがある

床矯正は、歯を動かすのではなく、ゆっくりと顎の成長を利用しながら歯並びが整うように促す治療法です。そのため、長期間の治療が必要となることが多く、数ヶ月から数年単位での継続が求められる場合もあります。

また、使用時間が守られていなかったり、装置の調整が適切に行われていなかったりすると、治療が予定より長引くこともあります。継続的な通院と装着管理が不可欠であるため、根気強く治療に取り組む姿勢が重要です。

まとめ

笑顔の子ども

床矯正は、成長期の子どもの歯並びを整えるうえで非常に効果的な治療法です。

ただし、治療中には装置の装着やネジの調整によって、一時的に痛みを感じることがあります。こうした痛みの多くは一過性のものであり、正しい対処を行えば無理なく乗り越えられます。

装置に慣れるまでの工夫や、痛みが強い場合の相談先をあらかじめ知っておくことで、安心して治療に取り組むことができるでしょう。

床矯正には、抜歯を避けられる可能性や将来の矯正負担を減らせるといったメリットがある一方で、装着時間の管理や紛失リスクといったデメリットもあります。これらを十分に理解したうえで治療を進めることが大切です。

小児矯正を検討されている方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

当院のホームページはこちら保険予約矯正・インプラントの初診予約も受け付けております。ぜひご活用ください。

監修者情報

千里山駅前歯科 院長 中川敬史

医療法人健勝会 千里山駅前歯科
歯科医師・歯学博士

中川 敬史Keishi Nakagawa / DDS PhD

■ 略歴
朝日大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科にて博士号取得。
大阪大学歯学部附属病院および徳島大学病院にて補綴・インプラント治療の臨床・研究に従事し、2021年に開院。

■ 専門分野
補綴治療/インプラント治療/咬合再構築/審美歯科
日本補綴歯科学会専門医と日本口腔インプラント学会専修医の両資格を有し、機能回復と外科的視点の双方から総合的に診療を行っています。

■ 資格・所属
日本補綴歯科学会 専門医/日本口腔インプラント学会 専修医/
日本小児歯科学会/日本審美歯科学会

■ 診療方針
「慎始敬終」を理念に、初診から治療後のメインテナンスまで丁寧に向き合う診療を行っています。噛み合わせや歯並びを含めた全体設計を大切にし、補綴・インプラント・矯正(小児矯正を含む)を必要に応じて組み合わせながら、長期的に安定する治療計画をご提案しています。

※本記事は院長が内容確認を行っています。

■ 患者様へのメッセージ
北摂・千里山の落ち着いた環境の中で、阪急千里線千里山駅から徒歩すぐの場所に医院を構えています。悪天候でも無理なく通える安心のもと、目の前の一人に静かに向き合い続ける事を何より大切にしています。お口は一部分だけで完結するものではありません。噛み合わせや歯並びは将来の補綴・インプラント治療の土台にもなるため、小児矯正を含めた早期の確認やご相談をおすすめしています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。