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マイオブレースの治療期間はどれくらい?治療の流れと期間を解説
こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。

歯並びや噛み合わせの乱れは、見た目だけでなく全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。そのようななか、従来の矯正治療とは異なる新しいアプローチとして注目を集めているのがマイオブレースです。
マイオブレースでの治療を検討されている保護者の方のなかには、マイオブレースでの治療にはどれくらいの期間がかかるのか気になられている方もいらっしゃるでしょう。治療の流れも気になるところです。
今回は、マイオブレースでの治療にかかる期間や治療の流れについて解説します。治療をスムーズに進めるためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
マイオブレースとは

マイオブレースとは、子どもの歯並びや顎の成長に影響を与える悪い口腔習慣(口呼吸、舌の位置、嚥下の仕方など)を改善することを目的とした、取り外し可能なマウスピース型の装置です。
この装置は従来の矯正器具のように歯に力をかけて動かすのではなく、正しい筋機能を身につけることで自然と歯列が整うよう導くものです。
主に対象となるのは5歳〜10歳程度の子どもで、成長期における自然な発育をサポートしながら治療を進めるため、抜歯のリスクを低減できる点も魅力の一つです。
また、治療は装置の使用と並行して、舌の正しい位置や呼吸法の習得などのトレーニングも行います。これにより、見た目だけでなく、歯並びに影響を及ぼす口周りの癖の改善も目指します。
マイオブレースで治療する場合の期間

マイオブレース治療の一般的な期間は、およそ2年から3年程度とされています。これは子どもの成長に合わせて徐々に癖を改善していくため、長期間にわたることが特徴です。
また、治療開始時の年齢や悪習癖の程度、保護者と子どもの協力度合いによっても治療期間は前後します。たとえば、早期に治療を始めた場合、スムーズに習慣が改善され、2年以内に終了することもあります。
反対に、年齢が高くなるほど習慣が定着しているため、改善に時間がかかり、3年ほどかかる場合もあります。スムーズに治療を進めるためには、早期に治療を開始することがカギになります。
マイオブレースの治療の流れ

ここでは、マイオブレース治療がどのようなステップで進んでいくのかを見ていきましょう。
初診・診断から治療開始まで
治療はまず、歯科医院でのカウンセリングと検査から始まります。口腔内の写真撮影、レントゲン撮影、歯型の採取、そして悪習癖の有無を確認する問診などが行われます。これらの情報をもとに、お子さん一人ひとりに合った治療計画が立てられます。
診断の結果、マイオブレースが適応となると判断されれば、専用の装置が提供され、治療がスタートします。
装置の装着とトレーニングの実施
マイオブレース治療では、装置の装着とあわせてトレーニングの継続が非常に重要です。
装置は取り外し可能なマウスピース型で、基本的には日中1時間と就寝中に装着します。これにより、歯並びの乱れにつながる癖(口呼吸・舌の位置など)を少しずつ改善していきます。
加えて、専用のトレーニングも行われます。これは、舌や唇、口の周囲の筋肉を正しく使えるようにするための練習であり、治療の成功に直結します。トレーニング内容は、歯科医院での指導を受けたうえで、自宅でも毎日続けることが求められます。
装置の装着とトレーニングはセットで考える必要があり、どちらかが不十分だと効果が出にくくなります。そのため、装着時間をきちんと守ること、トレーニングを日々の生活のなかに取り入れる工夫をすることが、スムーズに治療を進めるうえで重要です。
マイオブレースでの治療をスムーズに進めるためのポイント

マイオブレース治療は、本人の努力や周囲の協力によって効果が大きく左右されます。ここでは、治療を計画どおりに進めるための実践的なポイントを解説します。
装置の装着時間を守る
マイオブレースは、就寝中に加えて日中1時間の装着が基本とされています。この装着時間を毎日守ることが、治療効果を最大限に引き出すうえで極めて重要です。
装置の装着時間が不十分であったり、忘れがちであったりすると、悪習癖の改善が進まず、結果的に治療期間が延びることになりかねません。
特に、日中の1時間は学校や習い事との兼ね合いで忘れやすくなりがちです。スマートフォンのリマインダーを活用する、装着時間を決まった生活習慣のなかに組み込むなど、無理なく続けられる工夫が大切です。
トレーニングを継続する
マイオブレース治療では、装置の装着に加えて口周りの筋肉を鍛えるエクササイズが非常に重要です。このトレーニングを継続することで、舌の位置や呼吸の仕方、飲み込み方といった悪習癖の改善が促進されます。
トレーニングは、歯科医院で指導を受けるほか、自宅での反復練習が求められます。短時間で行うことができる内容ではありますが、毎日継続することに意味があります。
できれば時間を決め、カレンダーやチェックシートなどで習慣化すると、無理なく日常生活に取り入れることができます。
保護者の方がサポートする
治療対象は子どもであっても、継続の鍵を握るのは保護者の方のサポートです。装置の装着やトレーニングは、子どもにとってときに面倒に感じられることもあります。保護者の方が一緒に確認したり励ましたりすることで、継続しやすくなります。
たとえば、装着時間を一緒に記録したり、トレーニングに付き添ったりすることで、子どもはモチベーションを保ちやすくなります。また、子どもの口呼吸や姿勢の癖に気づいた際は、その場で優しく声をかけることも大切です。
家庭全体で治療に取り組む姿勢が、スムーズな進行を後押しします。
定期的に歯科医院を受診する
マイオブレース治療では、歯科医院での定期的なチェックとトレーニングの確認が不可欠です。
通常、1か月に1回のペースで通院するケースが多く、装置の状態や治療の進捗、トレーニングの成果などをチェックします。ここでの評価によって、装置の調整や次のステップへの移行が判断されます。
通院の間隔が空きすぎたり、アドバイスを見逃したりすると、治療が停滞することがあります。予定通りに通院することで、万が一、なんらかのトラブルが起こっていても早期に発見・対処できるのです。
また、歯科医院では家庭では気づきにくい癖や問題点にも気づいてもらえるため、信頼関係を築いたうえで相談しやすい環境を保つことも大切です。
マイオブレースのメリット・デメリット

マイオブレースを使用した治療には、メリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、マイオブレースの主なメリットとデメリットについて解説します。
マイオブレースのメリット
1つ目のメリットは、歯を抜かずに矯正できる可能性が高いことです。マイオブレースは、顎の成長を正しく導くことで自然な歯列を促します。そのため、永久歯を抜かずに済む場合が多いのです。
2つ目は、歯並びに影響を及ぼす根本的な原因にアプローチできる点です。口呼吸や舌の癖などを改善することで、見た目の改善だけでなく、呼吸・姿勢・集中力の向上など、健康面でも多くのメリットが期待されます。
さらに、取り外し可能な装置であるため、固定式の矯正装置と比べて、食事や歯磨きがしやすく、虫歯のリスクも抑えられます。
マイオブレースのデメリット
一方で、マイオブレースにはいくつかの注意点もあります。最大のデメリットは、本人の協力度に治療効果が左右されやすいという点です。毎日の装着時間やトレーニングの継続が求められるため、本人のやる気やご家庭でのサポートが欠かせません。
また、効果が出るまでに時間がかかることもあります。即効性のある治療ではなく、継続的な取り組みが必要となるのです。さらに、基本的には成長期の子ども向けの装置であり、永久歯が生えそろったあとでは十分な効果が得られないこともあります。
まとめ

マイオブレースは、口呼吸や舌の癖など、歯並びに影響を及ぼす根本的な原因にアプローチできる装置です。
治療期間は平均で2〜3年とされていますが、開始年齢やトレーニングの習慣化、保護者の方の協力、歯科医院との連携などによって前後することがあります。早期に取り組み、家庭と歯科医院が一体となって進めることで、より効果的に治療を進めることができます。
マイオブレースには、歯を抜かずに済む可能性が高く、健康全体に良い影響をもたらすといったメリットがあります。
その一方で継続的な努力が求められる点や年齢による適応の限界など、デメリットもあります。こうした特徴をしっかり理解したうえで、お子さまに合った治療を選ぶことが大切です。
小児矯正を検討されている方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。
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