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インプラント治療中の歯がない期間はどれくらい?その間の対応と注意点も
こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。

インプラント治療は、失った歯を自然な見た目と噛み心地で取り戻せる治療法として、多くの人に選ばれています。
しかし、実際に治療を受ける際に「歯がない期間があるのでは?」と不安に感じる方も少なくありません。歯がない期間があると、見た目や食事への影響、さらには発音などにも支障が出る可能性があるため、治療の流れを理解しておくことが大切です。
今回は、インプラント治療における歯がない期間がどのくらい続くのか解説します。その間の過ごし方や注意点についても解説しますので、インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療中に歯がない期間

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、それが骨としっかり結合するのを待つ必要があります。
この期間中は、仮歯を入れない場合、見た目上、歯がない期間が生じます。一般的には、インプラント体を埋入して顎の骨と結合するまでの間が、この歯がない期間にあたります。
多くのケースでは、インプラント体を埋め込んでから骨と結合するまで、2〜6か月かかるのが一般的です。
インプラント治療で歯がない期間中の対応

インプラント治療中に歯がない期間があると、見た目や食事のしにくさが気になる方も多いでしょう。そのため、多くの歯科医院ではこの期間中の仮歯や仮義歯での対応が行われています。
仮歯は、インプラントを入れる前や埋入後の治癒期間中に一時的に装着するもので、見た目を自然に保ちながら、ある程度の咀嚼や発音を助ける役割があります。
取り外し式の仮義歯(部分入れ歯のようなもの)を使う場合もありますが、歯ぐきや骨の回復を妨げないように設計されています。
インプラント治療で歯がないときに注意すること

インプラント治療の途中で歯がない期間がある場合、見た目だけでなく、口内環境の管理や生活習慣にも気を配る必要があります。この時期の過ごし方が、最終的な治療の成功を大きく左右します。ここでは、歯がない期間に特に注意すべき3つのポイントを詳しく解説します。
清潔な状態に保つこと
歯がない期間中は、普段よりも歯ぐきや粘膜の露出面が多くなるため、細菌が繁殖しやすい状態になります。特に仮歯や仮義歯を装着している場合、その隙間に食べかすやプラークが溜まりやすく、放置すると炎症や感染の原因になります。
毎食後には、柔らかめの歯ブラシで歯ぐきを優しくマッサージしながら清掃しましょう。仮義歯を使用している方は、外してから水洗いし、夜間は専用の洗浄剤に浸けて清潔な状態に保ちます。
歯ぐきに痛みや赤み、腫れが出てきた場合は自己判断で放置せず、早めに歯科医院へ連絡をしましょう。感染症を防ぐことが、成功率を高める最も重要なポイントです。
強い力をかけないこと
顎の骨とインプラント体が結合する時期に過度な力がかかると、インプラントが動いてしまい、骨との結合がうまくいかなくなる可能性があります。
そのため、硬い食べ物(せんべい、ナッツ、氷、フランスパンなど)や、粘着性のある食品(キャラメル、もち、ガムなど)は避けましょう。食事は柔らかい煮物やスープ、豆腐、魚などを中心に、反対側の歯を使って咀嚼するのが理想です。
また、夜間の歯ぎしりや日中の食いしばりもインプラントに悪影響を及ぼします。特にストレスを感じやすい方や仕事中に無意識に食いしばる癖がある方は、意識的に顎の力を抜くことを心がけましょう。
定期的な通院を怠らないこと
歯がない期間中は、治療の進行状況に応じて歯科医院での経過観察が欠かせません。インプラント体を埋入したあとは、歯ぐきの治癒状態や骨の安定性を確認するため、一定期間ごとに通院が必要になる場合があります。
また、仮歯や仮義歯の調整も大切です。使っているうちに義歯が合わなくなったり、歯ぐきが変化して違和感が出たりすることがあります。そのまま放置すると、インプラント周囲の粘膜に炎症を起こすこともあるため、定期的なチェックと調整を受けましょう。
さらに、治療中に痛み・腫れ・出血・口臭などの異常が現れた場合は、自己判断で様子を見ずにすぐ歯科医院に連絡を取ることが重要です。早期に対応すれば、インプラントの脱落や細菌感染を防ぐことができます。
インプラント治療の流れ

インプラント治療は、1回の施術で完結するものではなく、カウンセリングから最終的な人工歯の装着まで、いくつかの段階を踏んで慎重に進められます。それぞれの工程で口内の状態を確認しながら治療を行うことで、長く安定して使えるインプラントを目指します。
ここでは一般的な治療の流れを、具体的に解説します。
カウンセリング・検査
最初のステップは、カウンセリングと精密検査です。ここでは、患者さんの希望やお口の状態、全身の健康状態を確認します。糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、事前に医科との連携が必要になることもあります。
次にCT撮影やレントゲンを用いて、顎の骨の厚み・高さ・密度を立体的にチェックします。骨の量が不足している場合は、インプラントを安定させるための骨造成(ソケットリフトやサイナスリフトなど)を検討することもあります。
これらの検査結果をもとに歯科医師が治療計画を立案し、治療期間・費用・手術内容などを丁寧に説明します。患者さんはその内容を十分に理解したうえで、治療に進みます。
抜歯と治癒期間
もし残根や虫歯などにより抜歯が必要な場合は、まずその処置を行います。抜歯後は、歯ぐきや骨が回復するまで約2〜3か月の期間を設けます。この治癒期間は非常に大切で、無理に早くインプラントを入れると、骨が安定しにくくなってしまうことがあります。
インプラント体の埋入手術
インプラント体を顎の骨に埋め込む手術を行います。局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。手術時間は1本あたり30分〜1時間程度が一般的です。
歯ぐきを切開し、専用のドリルで骨に穴を開け、インプラント体を埋入します。その後、縫合して手術は終了です。術後は軽い腫れや鈍い痛みが出ることがありますが、通常は数日で落ち着きます。冷やしたタオルを頬に当てると腫れが引きやすくなります。
処方された抗生物質や痛み止めは、歯科医師の指示どおりに服用することが大切です。手術当日は激しい運動や飲酒を避け、安静に過ごしましょう。
治癒期間(オッセオインテグレーション)
インプラントを埋入したあとは、骨とインプラント体がしっかりと結合するまで治癒期間を設けます。この現象をオッセオインテグレーションと呼びます。通常は下顎で2〜3か月、上顎では骨が柔らかいため4〜6か月ほどかかります。
この期間中は、見た目や噛み合わせを保つために仮歯を装着しますが、強く噛む動作は避けましょう。この期間に痛み・ぐらつき・腫れが出た場合は、インプラントの結合が不十分な可能性があるため、すぐに歯科医師に相談しましょう。
アバットメント装着と人工歯の装着
インプラント体と骨の結合が確認されたら、次は人工歯を支えるアバットメントと呼ばれる連結部品を取り付けます。これは小さな金属パーツで、インプラント本体と被せ物(上部構造)をつなぐ重要な役割を持っています。
アバットメント装着後、歯ぐきが落ち着くまで1〜2週間ほど待ち、その後に最終的な人工歯を作製します。人工歯はセラミック製が主流で、周囲の歯の色や形に合わせてオーダーメイドで作製されます。見た目も自然で、噛み心地もほとんど天然歯と変わりません。
完成後は、人工歯を装着して噛み合わせを微調整します。最後に正しいお手入れ方法やメンテナンスの指導を受け、インプラント治療は終了となります。
まとめ

インプラント治療では、骨との結合や治癒のために一定期間、歯がない状態が生じることがあります。その期間は一般的に2〜6か月程度ですが、骨の状態や治療方法によっても異なります。
歯がない期間中は、仮歯や仮義歯を使用しますが、その間はお口の中を清潔な状態に保つことが大切です。感染を防ぎ、インプラント体がしっかりと骨と結合するように、無理のない生活を心がけましょう。
また、治療中も定期的に通院し、歯科医師と密にコミュニケーションを取ることで、安心して治療を進めることができます。
インプラント治療を検討されている方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。
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