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院長コラム

歯列矯正が早く終わる人の特徴は?治療が延びてしまう理由も解説

歯並びの乱れを細かく整えることができる歯列矯正。乱ぐい歯や出っ歯を根本から改善できる素晴らしい治療ですが、数年の期間を要するのが一般的です。また、人によっては予定した期間よりも治療が延びてしまうこともあるため、不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、歯列矯正が延びてしまう理由や早く終わる人の特徴、歯列矯正を早く終わらせるポイントなどを詳しく解説します。

歯列矯正の期間と治療が延びてしまう理由

はじめに、歯列矯正にかかる期間とそれが延びてしまう原因を確認しておきましょう。

歯列矯正の平均的な期間

歯列矯正は、歯を動かす動的治療(どうてきちりょう)に1~2年程度かかるのが一般的です。患者様の歯並びの状態や選択した矯正法、治療への協力度によって期間は大きく変わるため、1~2年というのはあくまで目安程度にお考えください。動的治療が終わったら歯の位置を固定する保定処置(ほていしょち)が必要となります。保定処置の平均的な期間も1~2年程度なので、すべての処置が終わるまでには2~4年程度の期間を要します。

治療期間が延びてしまう原因

矯正の治療期間が延長する原因としては、以下の4つが挙げられます。

原因1:装置の使用方法が不適切

マウスピース型矯正では、患者様が装置を正しく使用することが非常に重要です。決められた時間に装着しない、自己判断で外してしまう、と歯が計画通りに動かず、矯正期間が延びる可能性があります。装置の使用方法を守り、指定された時間以上の装着が必要です。

原因2:通院頻度が低い

矯正治療では、定期的な通院が必要です。通院頻度が低くなると、矯正装置の調整が遅れたり、治療計画の進行が滞ったりすることがあります。特にワイヤー矯正では、適切なタイミングでの調整が重要です。計画通りに通院しないことで、治療期間が長引くことがありますので、定期的な来院が欠かせません。

原因3:歯並びに悪影響を及ぼす生活習慣がある

歯並びに悪影響を与える生活習慣も、矯正期間に影響します。例えば、頬杖や爪を噛む、寝る時に口呼吸をするなどの癖があると、歯の動きを妨げることがあります。また、食生活によってはかみ合わせに悪影響を及ぼし、矯正の進行が遅れる場合もあります。これらの習慣を改善することで、治療をスムーズに進めることが可能です。

原因4:虫歯や歯周病を発症した

矯正治療中に虫歯や歯周病が発症すると、その治療が優先されるため、矯正が一時的に中断されることがあります。特に、歯周病は歯ぐきの健康に関わるため、かみ合わせや歯の動きに影響を与えやすいです。矯正期間中は、定期的な口腔ケアを行い、歯の健康を維持することが重要です。

歯列矯正が早く終わる人の特徴とは

次のような特徴を持つ患者様は、歯の移動がスムーズに進み、矯正治療が比較的早く終わりやすいです。

特徴1:歯並びの乱れが比較的軽い

矯正が必要な歯並びの乱れが軽度であれば、治療期間が短く済むことが多いです。軽度の場合、歯の移動量も少なく、治療が効率的に進みやすいです。

特徴2:年齢が若い

年齢が若いほど、骨が柔軟で歯が動きやすいため、矯正治療がスムーズに進む傾向にあります。

特徴3:骨が健康

歯の移動速度には、骨の状態や生理的な要素が関係しています。骨が健康で柔軟であれば、歯の移動が早く、矯正期間が短くなることが期待されます。

特徴4:矯正治療への協力度が高い

矯正治療への協力度が高い患者様は、装置の使用方法や通院頻度をしっかり守り、自己管理を徹底しているため、治療がスムーズに進みやすいです。

どうしたら歯列矯正を早く終わらせられる?

歯列矯正を早く終わらせたい方は、次の4つのポイントを意識するようにしましょう。

ポイント1:装置の装着時間や交換頻度を厳守する

マウスピース型矯正では、決められた装着時間や交換頻度を守ることが重要です。毎日、指定された時間以上に装置を装着し、適切なタイミングで交換することにより、計画通りに歯が動き、治療が効率よく進みます。ワイヤー矯正に関しても、ワイヤーやブラケットが外れるような行為は控え、何らかのトラブルが発生した際にはすぐ歯科を受診する人ほど、治療期間も短くなります。

ポイント2:適切な頻度で通院および調整を行う

歯列矯正では、必ず調整や経過観察が必要となりますが、それを適切な頻度・間隔で行っている人ほど、治療が早く終わります。

ポイント3:適切な生活習慣を身に付けている

かみ合わせに悪影響を与える生活習慣、例えば頬杖や爪を噛む癖などを避けることが大切です。また、食生活や睡眠環境を整え、口腔内に負担をかけないようにすることで、歯列矯正が順調に進みやすくなります。

ポイント4:セルフケアを始めとした自己管理を徹底している

セルフケアの徹底も重要です。矯正装置の清潔さを保つことや、定期的に歯磨きを行うことで、虫歯や歯周病を予防し、治療が順調に進む環境を整えることができます。自己管理が徹底されている患者様は、治療期間が早く終わる傾向にあります。

まとめ

今回は、矯正治療が延びてしまう理由や早く終わる人の特徴について解説しました。歯列矯正は、患者様と二人三脚で行っていくものなので、すべて歯科医師任せにしていると、治療期間が長引きやすいです。とくにマウスピース矯正は、患者様に高い協力度が求められる治療法であるため、その点も理解した上で矯正を始めることが大切です。

監修者情報

千里山駅前歯科 院長 中川敬史

医療法人健勝会 千里山駅前歯科
歯科医師・歯学博士

中川 敬史Keishi Nakagawa / DDS PhD

■ 略歴
朝日大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科にて博士号取得。
大阪大学歯学部附属病院および徳島大学病院にて補綴・インプラント治療の臨床・研究に従事し、2021年に開院。

■ 専門分野
補綴治療/インプラント治療/咬合再構築/審美歯科
日本補綴歯科学会専門医と日本口腔インプラント学会専修医の両資格を有し、機能回復と外科的視点の双方から総合的に診療を行っています。

■ 資格・所属
日本補綴歯科学会 専門医/日本口腔インプラント学会 専修医/
日本小児歯科学会/日本審美歯科学会

■ 診療方針
「慎始敬終」を理念に、初診から治療後のメインテナンスまで丁寧に向き合う診療を行っています。噛み合わせや歯並びを含めた全体設計を大切にし、補綴・インプラント・矯正(小児矯正を含む)を必要に応じて組み合わせながら、長期的に安定する治療計画をご提案しています。

※本記事は院長が内容確認を行っています。

■ 患者様へのメッセージ
北摂・千里山の落ち着いた環境の中で、阪急千里線千里山駅から徒歩すぐの場所に医院を構えています。悪天候でも無理なく通える安心のもと、目の前の一人に静かに向き合い続ける事を何より大切にしています。お口は一部分だけで完結するものではありません。噛み合わせや歯並びは将来の補綴・インプラント治療の土台にもなるため、小児矯正を含めた早期の確認やご相談をおすすめしています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。