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院長コラム

スケーリングはどのくらいの頻度で受けるべき?歯石を放置するリスクやセルフ歯石除去の危険性は?

「スケーリング(歯石除去)って毎月やったほうがいいの?」「丁寧に歯磨きをしていても受けるべき?」と気になっていませんか?
歯石除去は、お口を健康に保つために欠かせない施術です。しかし、定期的に受けていない方が多い印象です。その結果どのようなトラブルにつながるのかを正しく理解しておくことで、予防に対するモチベーションも維持しやすくなるでしょう。
こちらでは、スケーリングの適切な頻度や、歯石を放置するリスク、セルフ歯石除去の危険性について分かりやすくまとめました。ぜひご参考にしてください。

歯石を放置するとリスクとは

歯石を放置することで起こり得る問題は以下のとおりです。

虫歯や歯周病の発症・進行

歯石は「細菌の巣」のようなもので、放置すると虫歯や歯周病の発症・進行リスクが高まります。目に見える白い歯石が一般的ですが、歯周ポケット内に入り込んだ歯石は血液を含んでいるため赤褐色です。歯周病が進行する1番の原因ですので、つかないよう注意しなくてはいけません。

さらに汚れがつきやすくなる

歯石の表面はザラザラしているため汚れがひっかかりやすく、放置していると徐々に範囲が広がっていきます。何年もクリーニングを受けていない方だと、歯と歯のすき間に付いていたり、形が分からないくらい付いていたりするケースもあります。

口臭が強くなる

歯石を放置して歯周病が進行すると、歯ぐきの腫れや出血がひどくなって口臭が強くなります。病的な問題が原因で発生する口臭を「病的口臭」と言いますが、その90%以上がお口のトラブルとされています。根本的な原因を解決しないかぎり病的口臭を止めることはできません。

歯石はどれくらいの頻度で取る?

歯石を取る頻度は、3か月~6か月に1回が一般的です。
歯石が付くスピードには個人差があり、歯並びやお手入れレベルだけでなく、食生活、唾液の分泌量、細菌数、喫煙習慣の有無など、さまざまなことが要因として挙げられます。
歯石は歯ブラシの毛先が届きにくいところに付着するため、一見きれいにみえても安心はできません。適切な頻度を知るためにも、まずは歯科医院でお口の状態をチェックしてもらいましょう。

歯科医院での歯石のとり方について

「スケーラー」という機械または器具を使って歯石を除去します。
機械タイプはパワーの調節ができ、頑固な歯石もスムーズに除去できるのが特徴です。パワーが強いと施術中に知覚過敏がおこりやすいため、痛みを感じたら我慢せずに伝えるようにしましょう。パワーを最小にしても知覚過敏がおこる場合や、機械用のチップがうまく当てられない部位は、手用のスケーラーで対応します。

歯石の除去中または除去したあとの注意点

歯石の除去中や除去したあとの注意点は以下のとおりです。

○知覚過敏がおこることがある

歯石が取れて外気が歯の表面にあたると、知覚過敏がおこることがあります。基本的に一時的なものですので心配はいりません。

○歯ぐきから出血することがある

歯石と接触している部分の歯ぐきが赤くなったり、出血したりすることがあります。健康な部分と見た目が異なるため、驚く方も少なくありません。軽度の歯肉炎であれば、丁寧なお手入れで治すことが可能です。

○歯と歯のすき間が目立つことがある

歯と歯のすき間が歯石で埋まっている方は珍しくありません。もともとのすき間が広ければそれだけ、歯石を除去したあとの見た目が変わります。歯を削ったわけではなく、歯石を除去しただけですのでご安心ください。

○変色した詰め物や歯が施術前よりも目立つことがある

歯石除去で使用する機械は、歯の表面についた着色もある程度落とせます。変色した詰め物や歯そのものの色が変わっている場合は対象外となるため、周囲の歯がきれいになればそれだけ目立ちやすくなります。

歯石取りを自分でやるのは危険?

歯石取りを患者様ご自身でやるのは、安全面はもちろん健康面を考えてもおすすめはできません。どのような理由があるのかを以下でくわしくみていきましょう。

歯や歯ぐきを傷つける恐れがある

歯石を取るには専用の道具が必要で、市販で売られている物も本物と同じように先が鋭くなっています。使い方を間違えると、エナメル質や歯ぐきを傷つけて別のトラブルにつながる恐れがあるため注意しましょう。また、滅菌ができないことから、衛生的とはいえません。とくに出血がみられた場合は、繰り返し使わないことをおすすめします。

中途半端に歯石が残って余計に汚れがつきやすくなる

歯石を正しく除去するには、適切な道具だけでなく器具の当て方や体の向きなどを歯の面ごとに把握する必要があります。歯科医院では、それらをマスターした歯科衛生士が歯石除去を担当するため、基本的に取り残しはおこりません。歯石が中途半端に残ってしまうと、引っ掛かりができて余計に汚れや食べかすがつきやすくなります。

まとめ

歯ブラシでは落とせない汚れを除去できるスケーリングは、3か月~6か月に1回を目安に受けるのがベターです。歯石の付着量が多い方は歯周病が進行しているケースがほとんどで、施術中に知覚過敏や出血がおこりやすい傾向にあります。お口の状態をこれ以上悪くしないために、スケーリングは定期的に受けるようにしましょう。

監修者情報

千里山駅前歯科 院長 中川敬史

医療法人健勝会 千里山駅前歯科
歯科医師・歯学博士

中川 敬史Keishi Nakagawa / DDS PhD

■ 略歴
朝日大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科にて博士号取得。
大阪大学歯学部附属病院および徳島大学病院にて補綴・インプラント治療の臨床・研究に従事し、2021年に開院。

■ 専門分野
補綴治療/インプラント治療/咬合再構築/審美歯科
日本補綴歯科学会専門医と日本口腔インプラント学会専修医の両資格を有し、機能回復と外科的視点の双方から総合的に診療を行っています。

■ 資格・所属
日本補綴歯科学会 専門医/日本口腔インプラント学会 専修医/
日本小児歯科学会/日本審美歯科学会

■ 診療方針
「慎始敬終」を理念に、初診から治療後のメインテナンスまで丁寧に向き合う診療を行っています。噛み合わせや歯並びを含めた全体設計を大切にし、補綴・インプラント・矯正(小児矯正を含む)を必要に応じて組み合わせながら、長期的に安定する治療計画をご提案しています。

※本記事は院長が内容確認を行っています。

■ 患者様へのメッセージ
北摂・千里山の落ち着いた環境の中で、阪急千里線千里山駅から徒歩すぐの場所に医院を構えています。悪天候でも無理なく通える安心のもと、目の前の一人に静かに向き合い続ける事を何より大切にしています。お口は一部分だけで完結するものではありません。噛み合わせや歯並びは将来の補綴・インプラント治療の土台にもなるため、小児矯正を含めた早期の確認やご相談をおすすめしています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。