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院長コラム

抜歯をしてすぐにインプラントを埋めることは可能?
治療法の種類とそれぞれの注意点

「歯がない状態が恥ずかしいから、抜歯をしたらすぐにインプラントを埋めてほしい」と思っていませんか?
結論からいうと、条件さえクリアしていれば、抜歯後すぐにインプラント治療をすすめることは可能です。
こちらでは、インプラントを埋入する方法の種類と注意点、またインプラント以外の機能回復治療についても分かりやすくまとめましたので、ぜひご参考にしてください。

抜歯即時埋入法(ばっしそくじまいにゅうほう)について

抜歯をしてすぐにインプラントを埋める方法を、抜歯即時埋入法といいます。できるだけ早く噛む機能を回復させたい方や、手術が苦手な方向きの治療法です。

抜歯即時埋入法の3つのメリット

抜歯即時埋入法のメリットは以下のとおりです。

①手術が1回で済む

従来のインプラント治療は抜歯を含め手術を2回行う必要がありますが、抜歯即時埋入法では抜歯をしてできた穴にすぐインプラントを埋入できるため、手術が1回で済みます。痛みや腫れを感じる工程が少なく、そのぶん患者様の精神的・肉体的負担を抑えられるのが、この治療法の大きな魅力です。

②トータルの治療期間を短縮できる

従来のインプラント治療では、抜歯後4〜16週間あけて手術に移りますが、抜歯即時埋入法では抜歯をした当日にインプラントを埋入するため、トータルの治療期間を短縮できます。

③手術後の食事がしやすい

抜歯即時埋入法では、抜歯をした当日にインプラントを埋入し、その上に仮歯をセットします。歯がない期間が0日であるため、食事で困ることはほとんどないでしょう。

抜歯即時埋入法の2つのデメリット

抜歯即時埋入法のデメリットは以下のとおりです。

①すべての歯科医院で受けられる処置ではない

従来のインプラント治療とくらべて高度な知識と技術が必要になるため、対応していない歯科医院も少なくありません。歯科医院へ事前にご確認ください。

②顎骨が少ない・柔らかい場合は対象外

抜歯即時埋入法は、健康な顎骨が十分にあることが条件です。重度の虫歯や歯周病が原因で顎骨が少なかったり柔らかくなっていたりする場合は、顎骨を増やして健康な状態になるまで待つ必要があるため、対象外となります。

抜歯待時埋入法(ばっしたいじまいにゅうほう)について

抜歯をして4~16週間後にインプラントを埋める方法を、抜歯待時埋入法といいます。従来のインプラント治療法であり、顎骨を増やす処置が必要なケースや、即時埋入法では治療の成功率が低いケースに向いています。

抜歯待時埋入法の3つのメリット

抜歯待時埋入法のメリットは以下のとおりです。

①対象症例が多い

一つ一つの工程を分けて行う抜歯待時埋入法は、確実性と安全性が高いため、即時埋入法にくらべて対象症例が多いのが特徴です。重度の虫歯や歯周病で顎骨が少なくなっているケースであっても、骨を増やす骨造成を追加することでインプラントを埋入できます。

②感染のリスクが最小限

抜歯後の歯ぐきの回復を待つことで、感染のリスクを最小限に抑えられます。丁寧なお手入れと刺激の少ない食事をとることが、歯ぐきの治癒を早めるポイントです。

①仕上がりのレベルが高い

土台をしっかり整えてからインプラント治療を開始するため、理想の位置にインプラントを埋入しやすく、仕上がりもよくなります。

抜歯待時埋入法の3つのデメリット

抜歯待時埋入法のデメリットは以下のとおりです。

①手術が2回必要

抜歯後の歯ぐきが治ってから、インプラントを埋入するための手術をおこなうため、即時埋入法よりも痛みや腫れがおこる回数が1回分増えます。

②トータルの治療期間がかかる

抜歯した歯ぐきが治るまでに4〜16週間待つ必要があるため、そのぶんトータルの治療期間が延びます。

①手術後の食事がしにくくなる

抜歯をした部位は仮の詰め物などで対応しますが、即時埋入法で入れる仮歯とは仕上がりが異なり、少し不自然にみえてしまいます。最終的な被せ物が入るまでその部位では噛めないため、食事には注意が必要です。

インプラント以外にも抜歯後の選択肢はある?

抜歯後の治療には、インプラントのほかに「入れ歯」や「ブリッジ」があります。それぞれメリットとデメリットが異なり、違いがいまいち分からないという方も少なくありません。抜歯後に慌てないためにも、事前に把握しておきましょう。

つながったタイプの被せ物をして噛めるようにする「ブリッジ」

抜歯をした部位の両隣にある歯を使って、つながったタイプの被せ物をする方法をブリッジといいます。固定式で違和感が少ないのが特徴ですが、被せる歯はたとえ虫歯でなくても削る必要があります。場合によっては歯の神経を取らなくてはいけません。被せる歯にグラつきがなく、かつ過去に治療済みであったりする場合でも、適切な治療法といえるでしょう。

取り外しが可能な道具を使って噛めるようにする「入れ歯」

入れ歯は、抜歯をした部位に取り外しが可能な道具をはめこんで噛めるようにする方法です。バネがかけられる歯がある場合は部分入れ歯を、すべての歯がない場合は総入れ歯を使用します。取り外しができるため清潔感を保ちやすく、インプラントやブリッジにくらべると安価ですが、はめたときの違和感が大きく、慣れるまでに時間がかかるのが特徴です。入れ歯からブリッジやインプラントにかえる方も珍しくありません。しかし、ほかの歯を削ったり手術を行ったりすることがないため、体には優しい治療といえるでしょう。

まとめ

インプラントの埋入方法は、抜歯即時埋入法と抜歯待時埋入法の2つに分けられます。抜歯即時埋入法は手術が1回で済むため負担が少ないですが、お口の状態や歯科医院によっては受けられない場合もありますので注意しましょう。歯科医院選びと事前の精密検査がとても大切です。
歯の機能回復治療には、インプラント以外にもブリッジや入れ歯がありますので、手術が怖い方や治療法で迷っている方はぜひ一度当院までご相談ください。患者様に合った治療法をご提案させていただきます。