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院長コラム

年齢制限はある?大人の歯科矯正について

近年、歯へ対する意識の高まりから、年齢を問わず矯正治療を希望する方が増加傾向にあります。綺麗な歯並びは見た目が美しいことに加え、歯の健康を保つことにもつながります。
そこで、今回は年齢を重ねた大人の矯正治療についてご紹介したいと思います。

大人でも矯正治療はできる?

「矯正治療は子どもや若い人だけのもの」と思われている方もいますが、これは大きな間違いです。実際にお年を召した方が、かみ合わせや見た目の改善のために、矯正治療を受けるケースも珍しくありません。
矯正治療は歯周病などの疾患がなく、顎の骨の状態が良好であれば、何歳からでも治療を受けることが可能です。歯や周囲組織が健康であれば、歯のガタガタ(叢生・そうせい)をはじめ、出っ歯や受け口などの歯並びを治すことができるため、年齢を理由に矯正治療を諦める必要は全くありません。

●メリット

  • 歯の健康を維持できる
    歯並びが悪いと、虫歯や歯周病などの歯の病気に罹患するリスクが高まります。
    これは、歯列が凹凸で歯磨きがしにくく、唾液の流れも悪くなり自浄作用が働かず、歯科疾患の原因となるプラークが停滞しやすいためです。
    虫歯や歯周病は、歯並びだけが原因で起こる疾患ではありませんが、発症につながる1つの要因でもあるため、矯正治療によってリスクを軽減すると、歯を健康に保ちやすくなります。
  • コンプレックスが解消する
    矯正治療はかみ合わせなどの機能的な改善だけではなく、審美的な改善により見た目に関するコンプレックスを解消できることも大きなメリットです。
    歯が前に出ている、前歯がガタガタでうまく笑えないといったお悩みも、矯正治療によって根本的に解決することができます。
  • 全身の健康につながる
    かみ合わせが悪くうまく噛めないと、全身の不調につながってしまうことがあります。例えば、咀嚼不足による消化不良や、顎関節症の発症など、かみ合わせが悪いことで口の中以外にも不調が現れることも少なくありません。
    矯正治療は口の中はもちろん、全身の健康にもつながる治療です。
  • ●デメリット

    • 見た目を気にすると費用が高くなる
      大人の方が特に気になるのが、治療中の見た目についてではないでしょうか。接客業の方はもちろんですが、周囲に治療中だと気づかれたくないという方は多いですよね。
      現在では、裏側矯正や、マウスピース矯正など、矯正中だと気づかれない治療法が多く普及しており、以前に比べると見た目の問題は少なくなりました。
      しかし、これらは目立ちやすい表側矯正よりも治療費が高額になるため、目立ちにくい治療法を選ぶと、その分金銭的な負担が大きくなってしまいます。
    • 歯の動きが遅い傾向にある
      矯正治療では、歯に矯正力を与え、「リモデリング」という骨の生体反応を利用して歯を動かします。
      骨の代謝が活発な子どもや若い方は、歯の動きが早い一方で、成人の方は骨密度や代謝が低下するため、歯の移動速度が遅くなることがあります。
    • 治療期間が長い
      治療する範囲にもよりますが、奥歯までしっかりと矯正するとなると、治療期間は2〜3年ほどかかるのが一般的です。
      成人の場合、結婚や就職に伴う引越し、出産などのライフイベントが重なることで、治療が停滞するケースが多いため、大人の矯正治療は当初の計画よりも治療期間が長くなってしまう傾向にあります。

成人矯正の治療法について

●表側矯正

表側矯正は、歯の表側にブラケットと呼ばれる装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく治療法です。昔の金属の装置に比べ、現在は透明なブラケットや白いワイヤーが登場したことで目立ちにくくはなりましたが、歯の表面につけることからどうしても装置が目立ちやすくなるというデメリットがあります。
しかし、どのような歯並びにも対応でき、治療費も抑えられることから、装置が見えても気にならないという方にはおすすめできる治療法です。

●裏側矯正

歯の裏側にブラケット、およびワイヤーを装着するのが裏側矯正です。裏側矯正には、フルリンガルとハーフリンガルがあり、前者は上下ともに裏側、後者は上の歯を裏側にして下の歯を表側矯正で治療する方法です。
目立ちにくい、というよりも見えない矯正治療法であるため、人前に立つ機会が多い方に向いています。
ただ、患者様ごとにオーダーが必要であったり、矯正医の高度な技術と知識が必要であったりするため、裏側矯正は治療法の中でも特に治療費が高額であることが難点です。

●マウスピース矯正

矯正治療法の中でも比較的新しいマウスピース矯正は、ワイヤーを使用しない治療方法です。カスタムメイドのマウスピースを順番に交換することで、完成形となる歯並びになるよう徐々に歯を動かしていきます。
透明で取り外し可能なマウスピースを使用することから、目立ちにくく食事や歯磨きに制限がない一方、装着時間と交換頻度を守る必要があるため、自己管理ができる方でないと治療が困難であるという一面があります。

●部分矯正

部分矯正は、前歯だけ、奥歯だけなど、限られた場所のみを治療する矯正方法です。一般的に、部分矯正は表側矯正が推奨されますが、装置が目立つのが嫌という場合にはマウスピース矯正で治療できることもあります。
費用も安く、治療期間も短い部分矯正ですが、重度の不正咬合には適応できないので注意が必要です。

まとめ

矯正治療には年齢制限がありません。そのため、何歳であっても歯や周囲組織が健康であれば、見た目やかみ合わせのお悩みを解消することが可能です。
近年では、装置の進化により目立ちにくい治療法が増えたことで、大人の方でも見た目を気にせずに矯正治療をしやすくなっています。
若々しく健康に過ごしたい方、歯並びやかみ合わせが気になる方は、年齢は気にせず、まずは矯正治療を提供している歯科医院に相談してみましょう。