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院長コラム

親知らず周辺が腫れる原因と対処法!放置するリスクも解説

こんにちは。吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」です。

親知らずの周辺が腫れて痛む頬を手でおさえる女性

親知らず(智歯)は、永久歯のなかで最も最後に生えてくる歯です。20代前後に生えてくることが多く、スペースが不足していたり、歯並びに影響が出たりするケースが多いため、抜歯の対象になる場合もあります。

親知らずが原因で周囲の歯ぐきが腫れることもあります。腫れを放置すると痛みや咀嚼障害、口臭などのトラブルにつながることもあるので、早めの対処が必要です。

今回は、親知らずの周囲が腫れる原因や、歯ぐきが腫れたときの対処法、抜歯を検討すべきケースなどについて解説します。

親知らずとは

レントゲンの親知らずを指さす歯科医

親知らずは、正式には第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)と呼ばれ、奥歯のさらに奥に生えてくる永久歯です。通常、10代後半から20代にかけて生えてくることが多く、上下左右合わせて最大4本生えますが、もともと存在しない人、数本だけ生えてきて4本生え揃わない方もいます。

現代人はあごが小さくなっているため、親知らずがきれいに生えるためのスペースが足りないことが多く、横や斜めに傾いた状態で生えるケースが少なくありません。その結果、歯ぐきの中に埋もれたままの状態や、一部だけ顔を出している半埋伏(はんまいふく)と呼ばれる状態になることもあります。

親知らずの周囲が腫れる原因

横向きに生えた親知らずで周辺が腫れるイメージ

ここでは、親知らずの周辺が腫れる主な原因について詳しく解説します。

智歯周囲炎

智歯周囲炎(ちししゅういえん)は、親知らずのまわりに起こる代表的な炎症のひとつです。特に、親知らずが真っすぐに生えていなかったり、一部が歯ぐきに埋もれていたりすると、清掃が不十分になりやすく細菌が繁殖する原因となります。

親知らずのまわりの歯ぐきが赤く腫れたり、押すと痛みを感じたりするほか、ひどい場合には膿がたまることもあります。また、智歯周囲炎は再発しやすい傾向があり、治ったと思っても再び症状が現れることがあるため、慢性化しないように注意が必要です。

親知らずの生え方

親知らずがまっすぐ生えていれば問題にならないこともありますが、実際には斜めや横向き、部分的にしか出ていない状態が多く見られます。このような埋伏(まいふく)状態の親知らずは、歯ぐきに覆われた部分に細菌や食べかすが入り込みやすく、炎症の原因になります。

また、隣の歯を圧迫することで痛みや違和感を引き起こすケースもあります。こうした不自然な生え方は、清掃が難しくなるだけでなく、周囲の歯にも悪影響を与えるおそれがあります。

免疫力の低下

親知らずの周囲が急に腫れることには、体調や免疫力が大きく関係しています。風邪をひいているときや睡眠不足、ストレスが続いているときなど、免疫力が落ちていると、親知らずのあたりで細菌が増えやすくなって炎症が起こりやすくなります。

体の防御力が弱っているときは、普段なら特に問題にならないような汚れや細菌でも、腫れや痛みの原因になることがあるのです。

また、免疫が落ちていると腫れがなかなか治らず、症状が長引くこともあります。体調の変化は口の中にも表れるため、親知らずの違和感を感じたときは、生活習慣や体調を見直すことも大切です。

親知らずの周囲の腫れを放置するリスク

高いリスクを示しているリスクゲージ

腫れを軽く考えて放置していると、思わぬ深刻なトラブルを招くことがあります。以下で詳しく見ていきましょう。

智歯周囲炎が慢性化する

智歯周囲炎とは、親知らずの周囲に炎症が起こる病気です。最初は軽い腫れや違和感から始まることが多いですが、何度も炎症を繰り返すうちに徐々に慢性化し、慢性的な痛みや腫れを抱えるようになります。慢性化すると、親知らずの抜歯が必要になるケースも増えてきます。

再発を繰り返すことで周囲の歯や組織にも悪影響を与えるため、症状がある場合は放置せず、早期に治療を受けるようにしましょう。

隣接する歯に影響が及ぶ

親知らずの腫れや炎症が続くと、すぐ隣にある第二大臼歯にも悪影響が及ぶことがあります。炎症が広がることで、健康だった奥歯まで虫歯になったり、歯の根にまで感染が進んだりするケースもあります。

せっかくしっかりと噛めていた歯を失うリスクが高まるため、親知らずの問題は放置せず早めに対処することが大切です。

全身に影響が及ぶ

親知らずの周囲で細菌が繁殖すると、その菌が血流に乗って全身に運ばれる可能性があります。特に、糖尿病の方や免疫力が低下している方などは、細菌感染が命に関わる合併症につながるリスクも考えられます。

歯科のトラブルは局所的なものと思われがちですが、実は全身の状態とも密接に関係しています。小さな異変であっても油断せず、適切に対応していく必要があります。

歯並びや噛み合わせが乱れる

親知らずが斜めや横向きに生えている場合、周囲の歯を押すように力がかかり、少しずつ歯並びが崩れていくことがあります。特に、前歯の歯並びが変化すると、見た目の印象が大きく変わるだけでなく、発音や噛み合わせにも悪影響を及ぼします。

また、噛み合わせがずれて顎の関節に負担がかかると、顎関節症の原因になる可能性も出てきます。

矯正治療で整えた歯並びが、親知らずの影響で再び乱れるケースもあり、せっかくの治療効果が損なわれる可能性もあります。歯並びや噛み合わせの変化は少しずつ進行するため自分では気づきにくいですが、将来的な問題を防ぐためには早めに対応することが重要です。

親知らずの周囲が腫れたときの対処法

水の入ったコップと痛み止めを手に持った人

親知らずの周囲が腫れたときには、正しい対処を行うことが重要です。状況に応じて、できることから始めてみてください。

患部を刺激しない

腫れているときは、できるだけその部分を刺激しないようにすることが大切です。たとえば、強くうがいをしたり、歯ブラシで力を入れて磨いたりすると、炎症が悪化するおそれがあります。

また、親知らずの周りを頻繁に触るのもよくありません。清潔に保つことは大事ですが、優しくケアをするよう心がけましょう。

冷やす

腫れやズキズキとした痛みがあるときは、頬の外側から冷やせば炎症の拡がりを抑えられることがあります。保冷剤や氷をタオルで包み、患部に数分間あててみましょう。

ただし、長時間冷やし続けたり、直接肌に当てたりするのは避けてください。また、冷やすことで逆に血流が悪くなる場合もあるため、10〜15分程度を目安に休憩するようにしましょう。

痛み止めを服用する

痛みがつらい場合には、市販の鎮痛薬を一時的に使用するのも一つの方法です。ただし、薬はあくまで一時的な対策であり、根本的な原因の解決にはなりません。

また、薬の種類や服用量によっては副作用が出ることもあるため、注意して使用するようにしましょう。痛みが長引く場合は、速やかに歯科医院を受診してください。

口腔内を清潔に保つ

腫れがあるときでも、口の中を清潔な状態に保つことが、症状の悪化を防ぐうえで大切です。痛みがある場合は無理に歯ブラシで強く磨こうとせず、柔らかい毛の歯ブラシを使ってやさしく清掃しましょう。

奥まで届きにくい箇所には、ワンタフトブラシやデンタルフロスを使うのも効果的です。歯磨きが難しいときでも、うがいをして汚れを洗い流すことも大切です。過剰に刺激を与えない範囲で清掃するよう心がけましょう。

歯科医院を受診する

痛みや腫れがある場合は、我慢せずに早めに歯科医院を受診しましょう。親知らずの周囲で炎症が起きている場合、抗菌薬によって症状を抑えることが一般的です。市販の痛み止めは一時的な対処として使えますが、原因を取り除かなければ症状は繰り返されます。

また、腫れの原因を確認するためにレントゲン撮影などの検査が行われるケースもあります。歯科医院では、口内を洗浄したり、必要に応じて親知らずを抜歯したりと、症状の程度に応じて適切な処置が受けられます。

親知らずの周囲の腫れを予防するには

親知らずを抜歯するイメージ

親知らずの周囲の腫れは、予防できる場合が多くあります。

日々のケアと歯科医院での定期的なチェックが整っていれば、腫れや炎症を防ぐことができます。ここでは、親知らずまわりのトラブルを防ぐためのポイントをご紹介します。

口腔内を清潔に保つ

親知らずの周囲が腫れる主な原因は、細菌の繁殖による炎症です。そのため、日々のセルフケアで口腔内を清潔に保つことが非常に重要です。

特に、親知らずは歯ブラシが届きにくい位置に生えているため、磨き残しが多くなりがちです。ヘッドの小さい歯ブラシやタフトブラシを使って丁寧に磨くことが大切です。

また、歯と歯の隙間や歯と歯茎の間に溜まった汚れを、デンタルフロスや歯間ブラシを使って除去することも効果的です。

定期的に歯科検診を受ける

親知らずの周囲の状態は、見た目だけでは判断できないことが多くあります。そのため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。歯科医師による診察とレントゲン検査によって、埋まっている親知らずの向きや位置、炎症の有無などを確認できます。

特に痛みや腫れがなくても、親知らずが正しく生えていない場合には、将来的なトラブルを防ぐために早めの処置がすすめられることもあります。歯科検診を通じて、親知らずを含めた口腔内の健康管理を行うことが大切です。

親知らずの抜歯を検討する

親知らずは必ず抜かなければならないわけではありませんが、将来的に問題が起きるリスクが高い場合には、抜歯を検討します。特に、親知らずが完全に生えきっておらず、歯ぐきに覆われている、あるいは隣の歯にぶつかっているような状態では、炎症を繰り返しやすくなります。

何度も腫れたり痛みが出たりするようであれば、炎症が起こっていないうちに抜歯するほうが体への負担も抑えられるでしょう。

まとめ

親知らずの腫れが治って笑顔の男性

親知らずの周囲が腫れるのは、清掃が行き届きにくい場所で細菌が繁殖しやすいためです。腫れを放置すると炎症が慢性化し、隣接する歯への悪影響や全身への影響につながることもあります。

腫れを感じた場合は、まずは患部を清潔に保って必要に応じて鎮痛薬などで対処しながら、早めに歯科医院を受診することが大切です。

親知らずにお悩みの方は、吹田市千里山東、阪急千里線「千里山駅」より徒歩30秒にある歯医者「千里山駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者様を家族のように大切に思い、安心を第一に治療を提供しています。一般歯科だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

当院のホームページはこちら保険予約矯正・インプラントの初診予約も受け付けております。ぜひご活用ください。

監修者情報

千里山駅前歯科 院長 中川敬史

医療法人健勝会 千里山駅前歯科
歯科医師・歯学博士

中川 敬史Keishi Nakagawa / DDS PhD

■ 略歴
朝日大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科にて博士号取得。
大阪大学歯学部附属病院および徳島大学病院にて補綴・インプラント治療の臨床・研究に従事し、2021年に開院。

■ 専門分野
補綴治療/インプラント治療/咬合再構築/審美歯科
日本補綴歯科学会専門医と日本口腔インプラント学会専修医の両資格を有し、機能回復と外科的視点の双方から総合的に診療を行っています。

■ 資格・所属
日本補綴歯科学会 専門医/日本口腔インプラント学会 専修医/
日本小児歯科学会/日本審美歯科学会

■ 診療方針
「慎始敬終」を理念に、初診から治療後のメインテナンスまで丁寧に向き合う診療を行っています。噛み合わせや歯並びを含めた全体設計を大切にし、補綴・インプラント・矯正(小児矯正を含む)を必要に応じて組み合わせながら、長期的に安定する治療計画をご提案しています。

※本記事は院長が内容確認を行っています。

■ 患者様へのメッセージ
北摂・千里山の落ち着いた環境の中で、阪急千里線千里山駅から徒歩すぐの場所に医院を構えています。悪天候でも無理なく通える安心のもと、目の前の一人に静かに向き合い続ける事を何より大切にしています。お口は一部分だけで完結するものではありません。噛み合わせや歯並びは将来の補綴・インプラント治療の土台にもなるため、小児矯正を含めた早期の確認やご相談をおすすめしています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。