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院長コラム

インプラントの術後はいつまで痛みが続く?長引かせないためにできること

インプラント治療には、歯ぐきを切ったり、骨に穴を開けたりする外科手術が必要です。手術中は麻酔を使っているため、痛みを感じることはありませんが、麻酔の効き目が切れた後に痛みを感じることがあります。本記事では、この痛みや腫れがどの程度続くのか、悪化させないための注意事項などを分かりやすくまとめていきます。

インプラント手術後に痛みや腫れはあるの?

インプラント手術は歯ぐきや顎骨に対して外科的な処置を行うため、手術後に痛みや腫れが生じることがあります。手術の範囲や方法によって、症状の程度は異なりますが、痛み止めを服用することで痛みを軽減することが可能です。
痛みや腫れが続く期間は、術後2〜4日であることがほとんどで、それ以降は徐々に症状が落ち着き、およそ1〜2週間で消失する傾向にあります。痛みが強い場合や症状が長引く場合には、必ず担当の医師に相談するようにしましょう。
また、歯ぐきを縫合した糸を除去する抜糸の際には若干の痛みがありますが、それほど大きな痛みではなく、少しチクチクする程度であるため、心配する必要はありません。

インプラント手術後に注意しなければならないこと

●飲食に気をつけましょう

インプラント手術後にまず注意すべきことは、飲食についてです。辛味の強いものや熱いもの、かたいものなど刺激の強いものは、患部に対してダメージを与え、治癒を遅らせてしまうことがあります。
食事の際にはこれらを避けながら、インプラントを入れた場所では食べ物をかまないよう、十分に注意しましょう。

●喫煙は控えてください

インプラント手術後に喫煙をすると、以下のトラブルが起きやすくなります。

  • 傷口の治りが遅くなる
    タバコに含まれるニコチンは、傷口の治癒を遅らせることをご存知でしょうか?インプラント手術の傷口も同様に、喫煙をすることによって治りが遅くなってしまうことがあるのです。
  • インプラントの成功率が下がる
    タバコは口腔内の血管を収縮させ血流を悪くするため、インプラントが骨と結合するのを妨げることがわかっています。つまり、手術からインプラントが安定するまでに時間がかかり、喫煙によって結合が遅れると、成功率が下がる可能性があるということです。
    したがって、インプラント手術の前後は禁煙が推奨されています。
  • 感染症を起こす可能性がある
    タバコは、全身の免疫力を低下させる作用を持っています。このことから、インプラント手術において喫煙が感染症のリスクを高める原因にもなってしまうのです。

●入浴・運動・飲酒は2〜3日避けましょう

インプラント手術後は、傷口からの出血が起こることがあります。この出血を防ぐため、術後2〜3日は「熱い湯船の入浴」や「激しい運動」、「アルコールの摂取」といった、血流を促進させるような行為は控えるようにしましょう。傷口が落ち着くまで待つことで、術後の出血を防ぐことができます。

●歯磨きに注意しましょう

インプラント手術後には、ブラッシングの際に歯ブラシで傷口を強く刺激しないように注意する必要があります。ただし、ブラッシングをしないとお口の中が不衛生になり、細菌感染を引き起こす可能性があります。適切な方法でブラッシングを行い、必ず清潔な状態を保つようにしましょう。また、強いぶくぶくうがいは出血を引き起こすことがありますので、お口をゆすぐ際にはできる限り優しくゆすぐようにしましょう。

●規則正しい生活を

インプラント手術後は、できるだけゆっくりと過ごし、リラックスした状態で休息をとることも重要です。体に負担をかけずに、十分な睡眠をとって傷口の治癒を促進させましょう。

歯科医院に相談しなければならないケースとは

●出血が止まらない

手術後に傷口からの出血が止まらず、数時間も続く場合には、周囲組織の損傷も考えられるため、早急に歯科医院を受診しましょう。

●痛み止めを飲んでもひどく痛む

痛み止めを服用しても痛みがひどく続く場合には、歯科医院で原因を調べ、適切な処置を行う必要があります。歯科医院では、痛み止めの種類を変えたり、患部をチェックしたりすることで、痛みを軽減する方法を見つけることが可能です。

●痛みや腫れが増す・ずっと強い

通常、インプラント手術後は、2〜4日をピークに痛みや腫れが徐々に落ち着いてきますが、感染症が起こっていると、異常な痛みや腫れが続くことがあります。このように一向に痛みと腫れがおさまらない場合には、すぐに歯科医院へ相談しましょう。

●インプラントが動いている

手術後にかたいものをかんでしまったり、転倒によって顔面を強打してしまったりすると、インプラント部位に過度な負担がかかり、まだ安定していないインプラントが動いてしまうことがあります。
術後、インプラントに対して強い力が加わった際には早めに相談し、違和感を覚えたりぐらつきを感じたりした場合には、すぐに手術を受けた歯科医院を受診するようにしてください。

まとめ

インプラント手術を受けた後は、歯ぐきや骨などの組織が損傷しているため、傷口が傷んだり腫れたりすることがあります。痛みの程度は人によって異なりますが、痛み止めを服用することで和らげることが可能です。
インプラント手術後は、痛みや腫れを最小限に抑えるためだけではなく、傷口の治癒を促すためにも、注意事項を守りながら安静に過ごしましょう。

監修者情報

千里山駅前歯科 院長 中川敬史

医療法人健勝会 千里山駅前歯科
歯科医師・歯学博士

中川 敬史Keishi Nakagawa / DDS PhD

■ 略歴
朝日大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科にて博士号取得。
大阪大学歯学部附属病院および徳島大学病院にて補綴・インプラント治療の臨床・研究に従事し、2021年に開院。

■ 専門分野
補綴治療/インプラント治療/咬合再構築/審美歯科
日本補綴歯科学会専門医と日本口腔インプラント学会専修医の両資格を有し、機能回復と外科的視点の双方から総合的に診療を行っています。

■ 資格・所属
日本補綴歯科学会 専門医/日本口腔インプラント学会 専修医/
日本小児歯科学会/日本審美歯科学会

■ 診療方針
「慎始敬終」を理念に、初診から治療後のメインテナンスまで丁寧に向き合う診療を行っています。噛み合わせや歯並びを含めた全体設計を大切にし、補綴・インプラント・矯正(小児矯正を含む)を必要に応じて組み合わせながら、長期的に安定する治療計画をご提案しています。

※本記事は院長が内容確認を行っています。

■ 患者様へのメッセージ
北摂・千里山の落ち着いた環境の中で、阪急千里線千里山駅から徒歩すぐの場所に医院を構えています。悪天候でも無理なく通える安心のもと、目の前の一人に静かに向き合い続ける事を何より大切にしています。お口は一部分だけで完結するものではありません。噛み合わせや歯並びは将来の補綴・インプラント治療の土台にもなるため、小児矯正を含めた早期の確認やご相談をおすすめしています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。