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【専門者向け】歯周病・インプラントについて スーパーペリオ塾より

こんにちは。千里山駅前歯科 院長 中川敬史です。 吹田市 阪急千里山駅 から駅前徒歩30秒。 小児歯科・子供 矯正から大人の治療・入れ歯・インプラントまでご遠慮なくご相談ください.

今回は専門者向けの内容のブログとなります。2022年スーパーペリオ塾も今回が最終です。

今回のトピックスを何個か報告いたします。

①歯周病 根分岐部病変についてです。

まず、術前のCBCT・デンタルでの骨欠損の評価が大切です。骨欠損の種類にはスキャロップ型・リバーススキャロップ型があり後者は難症例とされてます。垂直的に骨を作るのが困難であるからです。また、歯冠部タイプ・分岐部タイプにも分類され、要所を確認することが必要です。後者が難症例とされています。難症例では事前にPtにオペの必要性・オペまで行うのか・オペが2回に及ぶ可能性・長期の経過期間(1年単位)が必要であること の説明がしっかり行われている必要があります。当院では長谷川の分類1〜2度の病変のみ再生療法を行ってます。日本歯周病学会会誌  61(suppl-1):  90-90  2019

 

②インプラントの骨幅について。

インプラントカラーから頬側に2.0mm以上の骨があれば骨のロスが少なてすみ、何組織の維持が可能であるとされているのは有名なルールです。今回の臨床的なコンセンサスは インプラントの先端の基底部骨幅の内容です。 基底部の骨幅がインプラント先端経の3倍あれば上部骨までもが安定する。基底部の骨幅がインプラント先端経の2倍あれば上部骨にGBRが必要である。以上の臨床的な知見がありました。エビデンスはありません。

③リグロスについて。

近年、発売されたリグロスですが本材料は成長因子トラフェルミンの遺伝子組み換え物質が使用されています。そのため、脂肪腫・過剰な炎症反応などの報告があります。当院では使用してません。

④インプラント体の構造について。

本当に最新のインプラント形態がいいのかという点に臨床経過からの視点で知見がありました。近年はインターナルにてボーンロスを防ぐ・マイクロムーブメントを防ぐ・軟組織を誘導し感染を防ぐなどの設計が多いです。エクスターナルはこれらの欠点があるとされています。しかし、メーカーによってはカラー部分が薄くなりインプラント体の破折がおこります。さらに、マイクロムーブメントがないので圧が直接インプラント体にかかります。過度な圧はトラブルの原因になります。また、スクリューの角度や圧にてしっかり止まっていない場合もあります。インターナルにてスクリュー固定が主流ですが、万能ではないのだと感じました。実際、エクスターナルBMKインプラントやティッシュレベルインプラントは長期予後があります。審美面や骨量に左右される場合もありますが現在も使用されている先生方はおられます。ケースによっては使い分けも必要なのではと感じました。